DeNA度会隆輝 涙のグランドスラム ”ライパチ”から土俵際で踏みとどまった苦悩の日々とは

2024年4月27日(土)11時1分 ココカラネクスト

ルーキーの満塁弾はDeNA史上初の快挙となった(C)産経新聞社

 その目には涙が光った。

 DeNAのドラフト1位ルーキー、度会隆輝は4月26日に行われた巨人戦(横浜スタジアム)でプロ初の満塁本塁打を放った。

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 この日は開幕以来任されてきた1番を外されて、「8番・右翼」で先発出場。8回二死満塁の好機に左腕リリーバー、高梨雄平のスライダーをフルカウントから一閃、完璧に捉え、右翼席に放り込んだ。本拠地横浜スタジアムに地鳴りのようにひびく歓声。噛み締めるようにゆっくりダイヤモンドを1周すると笑顔の三浦大輔監督、ナインに迎えられた。

 開幕で豪快なアーチをかけ、鳴り物入りの実力を存分に示した。2戦目でも2試合連続のアーチ、あわやサイクルと大暴れした。

 しかしプロの壁は厚かった。試合前まで14打席無安打、積極的な打撃は持ち味でもあるが、他球団からは研究され、なかなかヒットに結びつかない日々が続いた。

 この試合では開幕から守ってきたリードオフマンの座を桑原将志に渡した。極度の不振で、ファーム再調整もささやかれる中で、”ライパチ”からしっかり結果を残した。

 新人が満塁弾を放ったのはDeNA史上初の快挙ともなった。この日は3安打4打点の大暴れ、牧秀悟ら先輩とともに立ったお立ち台では、代名詞の「サイコーでぇす!!!」の決めゼリフを封印。「色々な感情がこみ上げてしまいました」と苦しかった日々を振り返った。

 ここからが反撃の時間だ。1番に入った桑原もこの試合でマルチ安打と結果を残したことで柔軟な起用も見込まれる。逆に「恐怖の8番打者」として存在感を示せれば、他球団にとっても脅威となる。

 プロ人生は始まったばかり。元気印のルーキーが今後もチームを盛り上げていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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