【神戸vs川崎プレビュー】J1最多タイの16得点を挙げるなど神戸は攻撃力が売り…川崎は得点源が複数ある点が強み

2018年4月27日(金)18時37分 サッカーキング

川崎のMF阿部浩之は、前節の鳥栖戦で今季初得点を記録。ここにきて調子を上げている [写真]=J.LEAGUE

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■ヴィッセル神戸 少ないチャンスをモノにして勝ち点1を得た、リーグ前節の鹿島戦



【プラス材料】
 リーグ前節の鹿島戦を1−1で引き分け、勝ち点1を積み上げた。順位も6位まで浮上している。鹿島戦では、相手の半分となる5本のシュートを放つにとどまったが、少ないチャンスをモノにできる勝負強さが出てきた印象を受ける。MF三田啓貴がFWルーカス・ポドルスキの絶妙な浮き球パスを頭で合わせたゴールは、まさにそんなシーンだ。

 また、チームとしてもJ1の18チームで最多タイの16得点を挙げるなど、攻撃力が開花中。ルヴァン杯を含めると、公式戦5得点のポドルスキをはじめ、計12選手がゴールを決めている点もプラス材料と言える。

 守備面では、MFチョン・ウヨンがボランチからセンターバックにコンバートされてから抜群の安定感を見せている。DF渡部博文とコンビを組んだリーグ戦では、4勝2分といまだ負け知らずだ。

【マイナス材料】
 鹿島戦ではアウェイで貴重な勝ち点1を積み上げたものの、試合内容では圧倒された。こだわってきたポゼッション率も約50%と五分五分。吉田孝行監督は「90分間を通して、完全に鹿島ペースで試合が進んでいた」とコメントしている。

 また、右サイドバックの選手不足が問題に。東京五輪世代のDF藤谷壮が負傷し、コンディションの上がってきたDF高橋峻希も前々節の名古屋戦でけがを負った。鹿島戦では本職がセンターバックのDF那須大亮が右サイドバックに入るなど、苦しい台所事情となっている。FW小川慶治朗やMF三原雅俊のコンバートという選択肢もあるが、今季の神戸はサイド攻撃をひとつの形にしているだけに、急造の右サイドバックではなく、スペシャリストがほしいところだ。

文:totoONE編集部

■川崎フロンターレ ハードワークや球際での力強さを取り戻し、リーグ戦連勝



【プラス材料】
 リーグ戦4試合勝ちなしの後、鹿島と鳥栖に連勝。チームとして浮上の兆しを見せつつある。

 その要因は、昨年のベースとなったハードワークや球際での力強さを取り戻したことだろう。それが確かな結果に結びついたことでチームの勝ち方を取り戻し、自信につながるという好循環が生まれつつある。タイトな連戦が続くが、この流れを継続したい。

 湿りがちだった攻撃陣に得点力が復活しつつあるのは何よりも明るい材料だ。前々節の鹿島戦では4得点、前節の鳥栖戦では今季初得点を決めたMF阿部浩之が1得点1アシストと、ここにきてエンジンがかかってきた。さらに、リーグ戦2得点が5人を数えるなど、特定のフィニッシャーに頼っていないチーム状態になっているのも特長的だ。

【マイナス材料】
 今節は鳥栖戦から中2日のため、現時点でのメンバー予想は困難だ。ただ、連戦3戦目であることを考えると、多少の入れ替えはあるだろう。

 変更が確実視されるのはボランチか。鳥栖戦の試合中にMFのE・ネットが痛みを訴えて交代しており、彼がスタメンから外れる可能性は高いだろう。現段階でのネットの状態は不明だが、復帰したMF大島僚太とMF守田英正の組み合わせを予想しておく。その他、鳥栖戦でフル出場したMF中村憲剛の温存や、復帰したFW小林悠の先発復帰の可能性がありそうだ。

 敵地での神戸戦においては、ノエスタの芝との相性が悪く、昨年は大島や阿部が負傷するなど、毎年のように苦戦を強いられている鬼門だ。今年は芝の張替えが行われたため、その相性の悪さも改善されるかもしれないが、果たして。

文:いしかわごう

サッカーキング

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