プロ注目の東海大菅生・前田蓮、走攻守3拍子そろったショートの目標は「プレースタイルがかっこいい」巨人・坂本勇人
2025年4月27日(日)12時0分 スポーツ報知
東海大菅生・前田蓮
アマ球界の選手を紹介する「ドラフト報知」では春夏計9度の甲子園出場を誇る東海大菅生(東京)の主将を務める前田蓮(3年)を取り上げる。
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前田がスカウトの熱視線を浴びている。力強い打撃に、俊足を生かした広い守備範囲、深い位置からも確実に送球できる肩。走攻守3拍子そろうショートとして、プロ注目の逸材だ。
「無死二塁なら逆方向にしっかり打つといった場面に応じた打撃や、チャンスでも逆方向へ強く打てる自信があります。走塁でも守備でもスピードは大事。さらに速くできるよう意識して練習しています」。言葉と背中で強豪を先導する。
全力疾走や声出しなどを誰もが徹底するチームカラーに憧れ、名古屋から上京した。目標は同じ右打ちの遊撃手である巨人・坂本勇人。小学生の頃から左足の上げ方を参考にするなど、お手本にしてきた。「ショートであれだけ打てる選手はなかなかいない。プレースタイルがかっこいい」。目標に少しでも近づくため、努力を怠らない。
昨夏の悔しさを忘れない。V候補の一角、第1シードで迎えた西東京大会5回戦の拓大第一戦。3点リードの4回に10失点で逆転を許した。前田は8回に左越え2ランを放つなど食らいついたが、9—10で敗れた。
「10回やって9回勝てるチームでも、その1回の負けが大会で出たらもう終わり。高校野球の厳しさを痛感しました」。座右の銘「凡事徹底」を肝に銘じ、隙のないチーム作りを自らに課す。
「最後の夏、全国制覇するためにやっていきたい。将来はプロ野球選手になって活躍したい」。野望を胸に秘め、まずは激戦区・西東京の頂点へ駆け上がる。(加藤 弘士)
◆前田 蓮(まえだ・れん)2007年10月30日、名古屋市生まれ。17歳。中小田井小2から中小田井JBCで野球を始め、6年時にはドラゴンズジュニアに選出。山田中では愛知名港ボーイズでプレー。東海大菅生では1年秋からベンチ入り。2年秋から主将。50メートル走6秒3。遠投95メートル。177センチ、72キロ。右投右打。