『917』の冒険から50年、『ポルシェ963』公道仕様が誕生か。ル・マンでの公開を示唆

2025年4月28日(月)12時21分 AUTOSPORT web


 ポルシェは、WEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の両方でタイトルを獲得した、LMDhカー『963』の公道仕様車を開発する計画を示唆している。このロードゴーイングカーは、今年6月のル・マン24時間レースで公開される見込みだ。


 ドイツ・シュトゥットガルトのメーカーは4月25日、ル・マン24時間で連覇を果たした『917』の公道仕様車が製作されてから50周年となるのを記念するプロモーション資料を公開した。



 ソーシャルメディアに投稿された動画には、「June 2025」という文字で締めくくられ、その後『963』のシルエット画像が続いている。


 さらに、ポルシェが公開した917のロードゴーイングバージョンに関する詳細な記事の最後には、963を使った同様のプロジェクトを示唆する一節があり、次のように述べられている。


「重要なのは、その後継車が今日もサーキットで成功を収めている一方で、はるか昔に公道仕様の917を創造することを可能にしたポルシェの精神と情熱は、50年が経った今でも生き続けているということだ。もしも、そうだとしたら?」


 ポルシェの広報担当者はSportscar365の取材に対し、このプロジェクトに関する詳細情報の提供を拒否し、「6月まで待たなければならない」と述べた。





 マルチマチック製シャシーをベース製作された963は、LMDhルールがスタートした2023年に競技デビューを果たし、その後、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのファクトリーチームによって大きな成功を収めている。


 WECでは昨季2024年、ローレンス・ファントール、ケビン・エストーレ、アンドレ・ロッテラーの3名が同チームの6号車をドライブし、ハイパーカー・ドライバーズ選手権のチャンピオンとなった。


 また、北米のウェザーテック選手権でも、デイン・キャメロンとフェリペ・ナッセのペアが同年にダブルタイトルを獲得。王者として迎えた今季は、ナッセとニック・タンディのコンビで1月のデイトナ24時間レースでの2連覇を皮切りに、セブリング12時間とロングビーチでも勝利を挙げ、開幕3連勝を達成している。



ポルシェ917公道仕様のインテリア(コクピット)


今から50年前の1975年に製作されたポルシェ917のロードゴーイングバージョン

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