「スピードは問題ない」「アプローチも正しい」マルコ博士の発言は角田裕毅に追い風か 海外では飛躍予測も「より戦えるマシンが与えられる」
2025年4月28日(月)5時50分 ココカラネクスト

次戦はさらに上の順位を期待できそうだ(C)Getty Images
シーズン開幕直後にレッドブルに加入し、一躍、高い注目を集めることとなった角田裕毅。レーシングブルズからチームが変わった日本GPからサウジアラビアGPまでの3レースでは、2ポイント獲得という成績を残している。世界王者であるマックス・フェルスタッペンのチームメイトという視点からは、まだまだ物足りない数字であることは間違いない。
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だが、レッドブルセカンドドライバーというポジションでは、昨季のセルジオ・ペレス、今季2レースを走ったリアム・ローソンと、いずれも良い成績を残せず、苦しんだままチームを追われている。急遽、抜擢された形の角田のここまででの結果を見る限り、予選のスタッツが少しずつ向上してきていることからも、今後への期待を膨らませる内容とも言えるだろう。
角田の移籍以降3レースの走りは、チーム関係者や海外メディアも高く評価する。米スポーツサイト『LastWordOnSports』は現地時間4月26日、「レッドブル、ユウキ・ツノダの初期パフォーマンスに満足」と銘打ったトピックを配信。ここまでの結果を振り返るとともに、今後のレースも展望した。
その中では、チーム顧問であるヘルムート・マルコ博士が角田について、「彼のスピードは問題ないし、アプローチも正しい」などと、ここまでの3戦の内容について語ったコメントを掲載している。
レッドブルグループ重鎮からもお墨付きを得ている角田に対し、同メディアも、「険しい道のりを経てトップチーム入りを果たしたものの、24歳のツノダは現在、ミルトンキーンズで自らの地位を確立するために着実な土台を築きつつある」と指摘。移籍から徐々に実績を残してきている現状を評している。
また、次戦以降にも期待を寄せており、「ツノダがすでにいくつかのレースを通してRB21を扱う経験を積んでおり、それを今後のアプローチに活かすことができる」と見通しながら、「これは、わずかなシミュレーター走行だけでレースに臨むことになった日本GP(鈴鹿)とは大きく異なる点だ」と断言。
他にも同メディアは、チームも日本人ドライバーをさらにバックアップしていくと論じており、「今後投入されるアップグレードもあり、ツノダにはより戦えるマシンが与えられる見込みだ」などと見解を示している。
F1キャリア5年目、激動のシーズンを送る中、角田が自らの実力で周囲の評価を高めていることは明らか。これまで同様、この先も強い信念を持ち続けていくことで、念願の表彰台に登る機会も必ずや訪れるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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