変貌を遂げたPSG。CL準決勝で対戦のアーセナルが直面する難題とは
2025年4月28日(月)14時30分 FOOTBALL TRIBE

リーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)は、ルイス・エンリケ監督の下で変貌を遂げた。昨年10月の2024/25シーズンUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節でアーセナルに0-2で完敗した姿から一転し、4月30日に行われるCL準決勝の舞台でまったく異なるチームとして再び対峙しようとしている。アーセナルは、この「別物」となったPSGに対して備える必要がある。
前回の対戦時、アーセナルは支配率35%ながらビッグチャンスとxG(ゴール期待値)で上回り、老獪な試合運びで若いPSGをねじ伏せた。当時エンリケ監督はアーセナルを「ヨーロッパ屈指のチーム」と評し、強度とプレスの面で大きな差があったことを認めていた。
現在のPSGはボール保持時の支配力は依然として高いが、さらにオフ・ザ・ボールの局面で圧倒的な変化を遂げている。かつてのような受け身のチームではなく、ハイプレスを武器に高い位置でボールを奪い、相手に致命的なダメージを与える。
UKメディア『football.london』によると、今シーズンのCLで、PSGはファイナルサードでのボール奪取回数が大会2位となる75回を記録し、1試合平均5.8回のペースで奪取している。そのうち2回が得点、20回がシュートにつながっており、約16分に1回という頻度で高い位置から攻撃を開始している。
また、CLベスト16でPSGに敗戦(3月6日12日、合計1-1、PK4-1)したリバプールのアルネ・スロット監督は「絶え間ないプレスで消耗させられた」と言及しており、PSGがハイプレスを起点に攻撃機会を作り出す能動的な集団となっているのは明白だ。
アーセナルは、この新たな難題にどう立ち向かうのか、注目が集まる。