フェイエノールト上田綺世が「オランダ人は日本人より幸せ」と思うワケとは
2025年4月28日(月)11時19分 FOOTBALL TRIBE

日本代表FW上田綺世は2022年夏に鹿島アントラーズから海外移籍を果たし、現在はオランダ1部フェイエノールトに所属。日本とオランダの文化の違いや、異国での生活で自身が感じたことを語っている。
オランダメディア『VI』で4月23日に掲載されたインタビュー記事によると、同選手は「日本とは異なる生活や文化に慣れる必要がありましたが、それ以上に多くの気づきも得られました」と、オランダでの日々が充実していることを強調。日本人とオランダ人の特徴について、こう述べている。
「日本人は、すべてが決められた通りに進むことに慣れているので、そうならないと少し戸惑ってしまいます。オランダ人はある程度の柔軟さを持っています。たとえば、電車が少し遅れても『まあ仕方ない』という感じで、最初から少し遅れるかもと想定しているかもしれません。日本人は、電車が時間通りに来ないとストレスを感じてしまいます。『次の電車に間に合うかな』と心配しますし、ずっと先のことまで考えています」
また、上田は日本とオランダの国民性を踏まえた上で、「日本とオランダの文化それぞれに良い点と悪い点があると気づきましたし、それが面白いと感じています。決められた時間に間に合うように心がけていますが、もし相手が時間通りでなくても、あまり気にしないにしています。自分ではどうにもできないことに対して、あまり気にしすぎないことも学びました」とコメント。
日本とオランダの比較で「自分ではどうにもできないことを気にしないという点で、オランダ人は日本人より幸せだと思います。生活全体にかかるストレスが少ないですね」と私見を述べると、仕事に対する日本人の考え方について、こう語っている。
「日本では長時間働き、ほとんど休暇を取らないのが普通です。勤勉さが日本人の考え方に染み付いています。上司に休みを申し出るのも簡単ではありません。弱さと受け取られがちです。『えっ、働かないの?』という感じです。僕もそのように育てられてきました。監督たちも、僕がハードワーカーだと理解しています」
MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF遠藤航(リバプール)など、多くの日本人選手が欧州でプレーしている現代において、異国の良さを感じ、日本社会の風潮等について考えるケースは多いかもしれない。