FIFA、試合で最大5人の交代を認めるよう提案…過密日程による選手の負担を危惧

　国際サッカー連盟（FIFA）が、試合で最大5人の交代を認めるよう提案しているようだ。イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

　現在、新型コロナウイルスの影響で世界中のサッカー活動が中止・延期となっている。シーズンの打ち切りを発表しているリーグもあるが、FIFAはリーグ戦の続行を推奨している。

　FIFAは活動再開に至った場合、過密日程に対処できるよう、試合ごとに最大5人の交代を認めることを国際サッカー評議会（IFAB)に提案しているようだ。現行制度では、3人の交代枠とハーフタイム休憩を与えられるだけである。

　パンデミックの影響で長期の中断を余儀なくされているため、今後試合は数日おきに行われ、駆け足で今シーズンを終える案が浮上している。試合が再開した際に選手たちの負担の増加を危惧し提案されたようだ。なお、これには選手の福祉の保護が最優先事項となり、今週中に評価が行われ、決定されるようだ。

　FIFAのスポークスマンは次のようにコメントしている。

「大会が再開されれば、連続して行われる試合の頻度が通常よりも高く、過密な試合日程になることが予想される。選手の安全はFIFAの最優先事項の一つです。この点で懸念される点としては、過密日程の結果として選手の過負荷による負傷のリスクが高まることです。このことを考慮し、また、当初予定されていた日程に従って大会を再開する上で世界的に直面している特有の課題を考慮し、FIFAは、関連する大会主催者の裁量により、より多くの交代を一時的に許可することを提案しました」

「現在5人以下の交代が認められている大会では、各チームは試合中に5人までの交代権を行使することができるようになり、必要に応じて延長においては交代枠が追加される可能性があります」

　同メディアによると、もし承認されれば、FIFAの提案は現在のキャンペーンだけでなく、2020−21シーズンも対象となるようだ。また、2021年6月に延期されたユーロ2020も含め、すべての国際試合に来年末まで適用されるという。