【福岡六大学野球】九産大が開幕6連勝!! “脅威の9番打者”井手主将が大暴れ

2025年4月28日(月)6時0分 スポーツニッポン

 ◇福岡六大学野球 九産大6—0日経大(2025年4月27日 みずほペイペイD)

 “脅威の9番打者”だ。九産大の主将を務める井手紳太郎(4年)が、3回に決勝打となる先制二塁打など3安打4打点と大活躍。先発右腕、大嶋柊(4年)は2安打14奪三振の完封で日経大を6—0で下し、開幕6連勝で勝ち点3を挙げた。福工大は初回に挙げた先制点を継投で守り、2—1で九共大を破って1勝1敗とした。

 「9番・ショート」といえば守備の人のイメージだが九産大の井手は違う。「いつもつなぐことだけ意識しています。今日はたまたま」。言葉は控えめだがバットは雄弁だ。

 3回無死三塁に中越え先制二塁打、4回は2死二、三塁で左翼線2点適時打。6回2死二塁にはダメ押し二塁打。「短く持って大振りしない」という信条通りグリップを体から離さずリストを返すコンパクト打法で3安打4打点の活躍を見せた。

 遊撃には昨季まで2季連続MVP、4季連続ベストナインの浦田俊輔(巨人2位指名)がおり井手は控えだった。だが常に浦田とともにノックを受けさまざまなことを学んだ。「グラブを球より低く出すこと、打席での心構えや狙い球の絞り方など教わった」。正遊撃手として初めて臨む今季は「浦田さんのあとのショートは力が落ちたと言われたくない」と偉大な先輩にも勝負を挑んでいる。

 部員120人を束ねる主将も務め「プレーする姿で引っ張っていきたい」。チャンスに強い打撃と堅守でMVP浦田にも劣らない存在感を示している。 (中島 泉)

 ○…先発の大嶋は「中盤まで思ったところに投げられたが、後半抜け球が増えた」と反省した。落ちる球を効果的に操り7回まで毎回の12奪三振。8回2死二、三塁を内野ゴロで切り抜け、9回に2三振を加えた。オフに直球の球速(最速147キロ)アップを狙ったが投球バランスを崩した。「球の切れと制球が自分の持ち味」と原点回帰。今季は丁寧な制球力で、初完封での3勝目を手にした。

スポーツニッポン

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