セカンドシートは呪われている!? レッドブルの“ジンクス”をレーシングブルズCEOが一蹴 角田裕毅への期待も「ユウキにとっての挑戦だ」
2025年4月29日(火)6時10分 ココカラネクスト

バイエルCEOは「彼があのマシンを乗りこなせると信じている」と角田に期待を寄せた(C)Getty Images
今季、F1コンストラクターズタイトル返り咲きを狙うレッドブルは5戦を終え、マクラーレン、メルセデスに次ぐ89ポイントを獲得、ランキングでは3位に位置している。ポイントのほとんどはエースのマックス・フェルスタッペンによりもたらされたものであり、開幕から3レース目にチームに加わった角田裕毅は、入賞は1回、2ポイントという成績を残している。
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レッドブルセカンドドライバーのマシンへの適応に関しては、これまでも各方面で話題となってきた。4年連続王座を守ってきているフェルスタッペンの“相方”としての難しさ、重圧などから、昨年のセルジオ・ペレス、今季シートに座ったリアム・ローソンなど、不振を極めるケースが目立っている。
そして、角田も前任者等と同じ道を辿ることになるのかと囁かれ、極めて扱いづらいとされるRB21のマシン特性も絡み、今後での苦戦を予想する声も少なくない。
だが、英メディア『Planet F1』の中で掲載された、レーシングブルズCEOを務めるピーター・バイエル氏の持論はその不安を幾分、小さくする内容となっている。4月27日、同メディアによるトピックでは、レッドブルのセカンドシートについて、「呪われているのでは」と業界内で噂されていると説明しており、それについてバイエルCEOが否定のコメントをインタビューで語ったという。
バイエルCEOは、「正直なところ、『呪われたシート』だとはあまり思っていない。数年前のチェコ(ペレス)をみれば、彼はランキング2位にもなっていた」などと主張。
さらに、フェルスタッペンとチームメイトの間に大きな差がみられる点についても、現役王者が“世紀の才能”を持っているためであると評しており、「これほどレース、ドライビングに集中しているドライバーを私は知らない。彼は、目覚めた瞬間からレースのことを考え、寝る前もレースのことを考えている」と見解を示している。
また、チームに加わったばかりの角田についても言及。バイエルCEOは、「今のマシンは非常に神経質な特性を持っていて、乗りこなせるかどうかはドライバー次第だ。これが、ユウキにとっての挑戦になるだろう。でも、私は彼があのマシンを乗りこなせると信じている」などと述べている。
バイエルCEOの言葉の通り、角田がその走りで“ジンクス”を打ち破ることができるのか。新天地で戦う日本人ドライバーのパフォーマンスには、多くの人々からの関心が向けられている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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