“金狼”G大阪MF食野亮太郎「悔いを残さず走って戦おうと」負傷癒え昨年10月以来のスタメン
2025年4月29日(火)20時43分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第13節 G大阪2-1京都(2025年4月29日 パナスタ)
長く暗いトンネルを抜けた男が、輝きを取り戻した。G大阪MF食野亮太郎(26)が昨年10月23日・名古屋戦以来のスタメン出場。
前日28日3時間かけて染めたという金髪ヘアで左サイドに立ち、チームの3試合ぶりの勝ち点3に貢献した。
「悔いを残さず走って戦おうと思っていた」。その言葉通り球際では一歩も引かず、攻守にわたり体を張った。前半早々には積極的な仕掛けから得点チャンスを演出。66分間の出場で戦い続けた。
復帰までの道のりは平坦ではなかった。昨年からの負傷が長引き「本当に苦しい半年だった」とリハビリ期間を振り返る。そんな中、支えてくれたのが家族の存在だった。「支えてくれた家族に復帰する姿を見せられて、父親としての背中を見せられるようにと思って頑張りました」。その一心で耐え抜き努力を重ねてきた。
身体だけでなく、心も鍛え直した。「自分は短気で、ネガティブになるとすごく沈むタイプ。それを変えるために、自分と向き合った」。沖縄キャンプから意識を変え、メンタルコントロールにも取り組んできた。「僕はチームでもよく喋る方。そのエネルギーで、どんよりした空気を変えたい」と練習から盛り上げた。言葉通り、チームに明るい風を吹き込む存在となった。
ウェルトンや奥抜侃志らサイドアタッカーに負傷者が続出。その中で食野の完全復活は大きい。