【柔道全日本選手権】ウルフ・アロン「最後の最後まで負けるのは嫌」個人戦引退試合は無念の3回戦敗退

2025年4月29日(火)16時19分 スポーツニッポン

 ◇柔道天皇杯全日本選手権(2025年4月29日 東京・日本武道館)

 100キロ級東京五輪金メダルのウルフ・アロン(29=パーク24)は、3回戦で昨年覇者の中野寛太(24=旭化成)に敗れた。

 1回戦は阿部拓馬(25=山形県警)に大外刈りで一本勝ちを収め、2回戦は東部直希(25=日本中央競馬会)に判定勝ち。迎えた3回戦の1分47秒、中野の小内刈りで有効のポイントを奪われた。ウルフは相手の帯や奥襟をつかんで必死に攻めるも、時間内にポイントを取ることができず。無念の3回戦敗退が決まった。

 6月の全日本実業団体対抗大会での現役引退を明言しており、個人戦では今大会が“引退試合”。「やり残しがないように最後まで戦いきりたい」と完全燃焼を誓って臨んだ。敗戦直後は「もっともっと上を目指してやってきたので率直に悔しい。最後まで戦いたかった」と悔しさをにじませた。

 2019年には優勝を果たしており、今回が5度目の出場となる国内最高峰の大会。個人戦の引退試合に選んだ舞台で3試合を戦い抜き「最後にこの畳の上で試合できたことは、これから僕にとっての大きな財産に変えていかないといけない」と感慨深げに話した。「最後の最後まで、やっぱり負けるのは嫌だなと思いました。最後の試合だからリラックスして楽しめるかなと思ったけど、僕はそうはならなかった。最後の最後まで勝負事なので」。勝ちにこだわる勝負師の信念を貫き、悔しさを胸に畳を降りた。

スポーツニッポン

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