WTTチュニスで日本勢が大躍進! 2冠の張本美和など“若手の活躍ぶり”に中国メディアも警戒心「2000年代生まれの主力陣が完成されつつある」
2025年4月30日(水)16時21分 ココカラネクスト

実力を増す張本がいずれ王国の牙城を崩す日が来るだろう(C)Getty Images
4月27日まで行われていた卓球の国際大会、WTTコンテンダーチュニス(チュニジア)では日本勢の躍進が光った。張本美和が女子シングルス、木原美悠と組んだダブルス、それぞれで優勝を飾り2冠に輝いている。
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また、張本のシングルス決勝の相手は早田ひな、ダブルス決勝でも大藤沙月・横井咲桜と当たるなど、それぞれファイナルの舞台を日本人選手が占める結果に。また混合ダブルスでも張本が松島輝空と組み決勝まで勝ち上がっており、インドのペアにフルゲームの末に敗れたものの、準優勝という成績を残した。
今大会の結果からも、2種目で頂点に立った張本をはじめ、日本は多くの若手プレーヤが国際舞台で頭角を現し続けている。また、チュニジアで日本女子選手が残した戦績は、まさに大きなインパクトとして海外メディアにも衝撃を与えたようだ。
中国のポータルサイト『捜狐』は4月28日、WTTチュニスの結果をレポートするトピックを掲載。2冠達成の張本に対しては、「女子シングルス・女子ダブルスで金メダル、混合ダブルスで銀メダルを獲得し、大会最大の勝者となった」と絶賛している。
また、中国は今大会に若手選手を送っており、男女通じて銀メダル1つのみだったと振り返っている。この日本と対照的となった結果に、同メディアは、「中国代表を巡る議論を巻き起こすきっかけとなっただけでなく、若手育成体制に対する深い反省を呼び起こすものとなった」と指摘。
さらに、「日本は女子シングルスのベスト4を独占し、決勝では張本美和が早田ひなを4-1で下している。日本女子卓球界の“新エース”としての地位をさらに確かなものとした」などと張本など日本勢の活躍ぶりを強調しながら、「今回の結果は、中国の若手と日本・韓国など他国の強豪との間にある明確な実力差を浮き彫りにした」と分析する。
他にも日本に対し、「“世代交代を断続的に行う育成戦略”により、張本美和や木原美悠といった2000年代生まれの主力陣がすでに完成されつつある」などと評しており、「今回の日本代表の躍進は無視できない脅威だ」として、今後への警戒心を強めている。
張本を中心とする若手選手の存在により、日本代表がどれだけ底上げできるかが世界で戦う上での大きなカギとなっていくはずだ。今大会で繰り広げられた日本勢のパフォーマンスが、今後のステージでもみられることを大いに期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]