【J1リーグ2023】60回目の大阪ダービー注目ポイントまとめ

2023年4月30日(日)20時30分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

5月3日にパナソニックスタジアム吹田で行われる明治安田生命J1リーグ第11節、ガンバ大阪(G大阪)VSセレッソ大阪(C大阪)の試合は、公式戦60回目の大阪ダービー(大阪府内に本拠地を置くチーム同士の対戦)となる。盛り上がりでは日本一と言われており、知らない人はいない魅力的なダービーだ。


すでにチケットは一部座席を除いて完売しており、一部の報道によると、3万人以上の来場が確実に見込まれるとのこと。同スタジアム(G大阪ホーム)で3万人以上のサポーターが大阪ダービーに来場するのは、2019年5月18日以来実に4年ぶり。久しぶりの満員のなかで一体どちらが勝つのかに注目だ。


ここでは、そんな記念すべき大阪ダービーを前に、G大阪とC大阪それぞれの直前状況や、試合の注目ポイント、ここまでの大阪ダービーの通算成績と流れなどを紹介する。




ガンバ大阪の選手たち 写真:Getty Images

G大阪の直前状況と意気込み


2023シーズン不調のスタートとなっているG大阪。J1第10節終了時点で、1勝4分5敗の17位に位置する。4月29日に行われた第10節も、アウェイで鹿島アントラーズと対戦し0-4で大敗を喫した。


同試合前半から、G大阪は今季から取り組むポゼッションで崩すサッカーで戦う。一方の鹿島はロングボールとショートパスを織り混ぜた攻めを狙いとする試合展開を繰り広げる。


後半48分、鹿島のMF仲間隼斗がゴールを決め、鹿島はそのまま守ってカウンター狙い。G大阪も積極的にゴールを狙いに行くが、後半64分、鹿島FW鈴木優磨に2点目を奪われる。終盤には、FW鈴木武蔵やFWイッサム・ジェバリなどが攻勢に出るも、逆に86分と87分に鹿島のMF土居聖真にさらなる2ゴールを奪われ4失点。G大阪にとって悔しい敗戦となった。


試合後、MFファン・アラーノは大阪ダービーについての決意をこう述べている。「ダービーマッチが待っています。何かサプライズなプレーをするということではなくて、自分たちで作ったチャンスをきっちり決め切って、ゲームに勝利する。それ以外、ないと思います」(Jリーグ公式サイトより)




セレッソ大阪のフラッグ 写真:Getty Images

C大阪の直前状況と意気込み


一方のC大阪は、2023シーズンJ1第10節終了時点で、4勝2分4敗の8位に位置する。しかし4月29日に行われた第10節は、ホームでサンフレッチェ広島と対戦するも、0-1で敗れる結果となった。


同試合は前半から、C大阪のシュート数2本に対して広島が15本と圧倒され、C大阪が押し込まれた展開が続いた。後半に反撃を試みるも、MF為田大貴のシュートも防がれチャンスを決めきれない。するとアディショナルタイムに、広島のFWドウグラス・ヴィエイラにネットを揺らされ、痛恨の敗戦となっている。


試合後、C大阪の小菊昭雄監督は「ダービーで勝ってから、チームは一気に成長して安定しました。今年も今後を左右する大一番だと思っていますので、今日の敗戦をしっかりと受け止めて、心身ともに回復して、次のダービーに向かいたいと思います」(Jリーグ公式サイトより)と意気込んでいる。


ガンバ大阪 MFネタ・ラヴィ 写真:Getty Images

次節ダービーは中盤の攻防が鍵に?


J1第11節、大阪ダービーのポイントとなるのは、両チームの中盤の攻防だ。前節のスタメン、フォーメーションで臨んでくると仮定すれば、恐らく両チームとも[4−3−3]になると思われる。G大阪で予想される中盤は、MFダワン、MFネタ・ラヴィ、MF宇佐美貴史。C大阪は、MF香川真司、MF奥埜博亮、MF原川力。中盤を制した方が試合の流れを掴むのではないか。


特にG大阪の中盤は、ラヴィが上がれば宇佐美が下がり、宇佐美が上がればダワンが守備のスペースを埋めることで、現在の生命線となっている。しかし前述の鹿島戦でも、ダワンがボールを持っているときに鹿島のMF仲間に潰されてしまうシーンなどが見られており、相手の警戒が予想される。展開によってサイドバックやウイングの選手に早めにボールを預けるなどの対策が必須だろう。また、ダワン&宇佐美以外の攻め方をどのように構築するのかが鍵となるだろう。


C大阪としては、アウェイで押し込まれる展開が続くことが予想される。また今季G大阪はアンカーを消された際にビルドアップに苦戦する場面が多くあるため、そこを突いてショートカウンターで得点を奪えば、勝利をもぎ取れると思われる。




FWファン・ウィジョ(ガンバ大阪所属時)写真:Getty Images

ここまでのダービー成績は


G大阪とC大阪がこれまで戦ってきた公式戦59試合(リーグ戦、カップ戦、天皇杯、ACL含む)における通算成績は、G大阪が27勝20敗12分と圧倒している。しかしながらG大阪は、2019年5月18日にホームで行われたダービー(1-0)以降、リーグ戦でC大阪相手に勝利がない。


2019年9月以降は、C大阪が7勝4分1敗(リーグ戦、カップ戦含む)とG大阪を圧倒。直近では2023年3月にルヴァン杯で対戦しているが、G大阪のホームで行われた同試合は、C大阪がDF毎熊晟矢のゴールで先制するも、後半アディショナルタイムにG大阪がFW食野亮太郎のゴールで追いつき、ドローで終えている。





また個人的には、大阪ダービーの印象的な試合として2017年7月29日の試合を挙げたい。G大阪ホームで行われた同試合は、3−1でG大阪が勝利。当時G大阪に所属した韓国代表FWファン・ウィジョがJリーグ初出場で初ゴールを記録し、終始C大阪を圧倒していた。


得点後のパフォーマンスも印象的だったファン・ウィジョだが、試合後「自分の勝ちたいという気持ちが何よりも強かったので、知らないうちにそういうパフォーマンスをしていた」とコメント。サポーターの心を掴んで愛される選手となって2019年フランスにわたるまでG大阪で活躍した。


ちなみに、G大阪のホームのダービー成績は16勝10敗3分。記念すべき60回目の大阪ダービーでは、サポーターの力も得て勝利を掴み取れるだろうか。

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