ロッテの大砲・山口航輝が80打席目で今季初アーチ!吉井理人監督が4番で使い続ける理由は?

2023年5月1日(月)17時30分 ココカラネクスト

角度39度という圧巻アーチを放った大谷(C)Getty Images

 ロッテの山口航輝が80打席目でようやく今季初本塁打を記録した。開幕4試合目から4番に起用されたが、一時は打率が2割を切るなど打撃に苦しんできた。それでも今季から指揮官に就任した吉井理人監督が我慢強く使い続けてきた。

 ロッテには確固とした大型打者がいない。中軸を張ることができる安田尚憲も中距離打者としての適性が高く、外国人打者も巨人から移籍したポランコだけ。昨季も日本ハム時代に本塁打王となっているレアードをはじめ、マーティン、エチェバリアとメジャー経験をそろえたが、打撃が振るわず3人とは契約延長をせずバッサリと自由契約にした。

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 吉井監督が「4番山口」にこだわる理由は「本塁打の可能性が一番高い打者なので走者がたまりやすい打順のところに置いている」からだ。

 昨季、チーム内で最も打ったのが山口で計16本だったが、自身が掲げた30本塁打の目標には遠く及ばなかった。主軸を張るには最低でも20発は必要だろう。ロッテから輩出された本塁打王は1986年の落合博満が最後。生え抜きの和製大砲を育てるのがチームの悲願でもある。

 山口はプロ5年目。大阪市出身で秋田・明桜高(現・ノースアジア大明桜高)から2019年にドラフト4位で入団した。昨季までは長打力とともに俳句がクローズアップされた。

 13歳の時に「伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」に佳作特別賞で入選。1軍デビューした2021年からは打のヒーローになるたびに自作の俳句や川柳を披露してきた。今年1月にはTBS系のバラエティー番組「プレバト!!」に出演し、芸能人らとの俳句創作バトルにも初チャレンジした。

 自身の名前をプロ野球ファンの間に浸透させるためには「色物」として一定期間は売り出すことも必要だ。が、本来のバットを生かすためにもこのまま俳人との「二刀流」を続けるわけにもいかない。そこで今年は強打者者に脱皮すべく俳句の乱発は封印。打撃一本で臨んでいる。

 今のところ助っ人として期待されていたポランコは打率1割台で1本塁打と不良債権化しつつある。それでもロッテは4月に首位に立つなど好調。これからも山口を根気よく4番で使い続け、場数を踏ませて経験値を積ませたい意向のようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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