ザウバー代表、ペレスは「立ち直るための素晴らしい能力を持っている」と評価。F1復帰の鍵は精神力と自信
2025年5月2日(金)7時0分 AUTOSPORT web

セルジオ・ペレスは、レッドブルで難しい2024年シーズンを過ごした後、2025年は休みを取っているが、彼のF1での将来は依然として関心の的となっている。元レッドブルのスポーティングディレクターで、新たにキック・ザウバーのチーム代表に就任したジョナサン・ウィートリーは、ペレスを全面的に支持しており、34歳のペレスには2026年にグリッドに復帰して成功するだけの才能と経験があると主張している。
6度のグランプリウイナーのペレスがレッドブルで過ごした4年の間に、彼と緊密に協力してきたウィートリーは、2026年にF1に参入するキャデラックのような新しいチームでペレスが活躍できると考えている。『Formula.Hu』のインタビューでウィートリーは、ペレスには不屈の精神力、技術的洞察力、挫折から立ち直る能力があると強調した。
「彼は復帰して、新しいチームですぐにスピードを上げられる能力を十分に持っていると思う」と、ウィートリーは『Formula.Hu』に語った。
「チェコ(ペレスの愛称)は昨年、マックスの次にF1で最も厳しいシートに座っていた。彼のようなドライバーと対戦するときは、常に自分の姿を見つめ、自分自身にさらなる疑問を投げかけなければならない」
「振り返ってみると、彼はマックスよりもマシンに少し苦労していたと思うし、その状況は今年も変わらないようだ」
「彼が自分自身を立て直し、毎回困難を乗り越えてより強くなって戻ってくる姿に、私はいつも驚かされていた。彼は立ち直るための素晴らしい能力を持っているようだし、彼自身もチームとうまく付き合う術を知っていると思う。チームも自然に彼にうまく対応するだろう」
■精神力と自信
ウィートリーのペレスに対する信頼は、彼の技術的な専門知識にも及んでいるが、それはキャデラックのようにマシンをゼロから開発するチームにとっては重要な資産だ。
「彼はこうしたことを非常によく理解しているし、マシンの挙動についてエンジニアたちに説明する彼の態度は非常に明確でわかりやすいと、いつも思っていた」とウィートリーは続けた。
「チェコは非常にプロフェッショナルで才能があり、もちろん非常に速いドライバーで、一緒に仕事をするのが楽しい人物だ」
ペレスが2026年に復帰するには、精神力の強さが決め手になるだろうとウィートリーは考えている。
「結局はいつもどおり、精神力と自信にかかっている。ドライバーが精神的に強く、自信に満ち、能力のすべてを発揮していれば、レースを一度離れてから復帰しても、ふたたび速く走れるようになると考えている」
「だからそれが鍵だ。精神力こそが鍵だ」
ペレスは2025年を家族と過ごしながら選択肢を検討しているが、ウィートリーの支持は彼の永続的な可能性を力強く思い出させるものとなる。キャデラックが復帰先として浮上しているなか、ペレスの経験、プロ意識、そして精神的な強さは、彼をF1グリッドにふたたび復活させる可能性があり、最高レベルで競争する力があることを証明しようとしているだろう。