井上尚弥、WBA暫定王者アフマダリエフ戦決定 最強挑戦者迎えるも...「ファンの興味はかなり薄れている」米メディア辛口の理由
2025年5月2日(金)16時19分 J-CASTニュース
プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)が、2025年9月14日にWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、30)と対戦することが決まった。
「ついに取引完了!ウズベキスタンのパワーVSモンスター」
複数の米ボクシング専門メディアが5月2日に報じた。
アフマダリエフと契約しているプロモート会社マッチルームのエディ・ハーン代表(45)が、2日に自身のXを更新し、「ついに取引完了!ウズベキスタンのパワーVSモンスター この階級のベストファイト」と投稿した。
日時、場所については明言していないが、米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース24」(ウェブ版)は、9月14日に日本で開催されると報じた。
井上は5月5日(日本時間)に米ラスベガスで、WBA同級1位ラモン・カルデナス(米国、29)を相手に防衛戦を予定しており、アフマダリエフ戦は、この試合の勝利が前提となる。
「ボクシングニュース24」は、「2年も待ち望まれていたこの試合は、多くのファンが諦めていただけに、少し遅すぎるかもしれない。井上はカルデナス戦に勝たなければならないが、これもまた彼の数ある試合の中では簡単なものになると予想される」と解説した。
過去に1度、井上対アフマダリエフ戦の可能性が浮上したことがある。
アフマダリエフに勝利したタパレスは井上にKO負け
井上は23年1月に保持していたバンタム級王座を返上し、1階級上のスーパーバンタム級への転向を表明。当時、WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者だったアフマダリエフは、有力な対戦候補だった。
ところが、アフマダリエフは23年4月にマーロン・タパレス(フィリピン、33)に判定負けを喫して王座陥落。プロ12戦目にして初黒星を喫し、井上との対戦が消滅した。
勝利したタパレスは、23年12月に井上とスーパーバンタム級4団体王座統一戦を行い、10回KO負けを喫した。
一方、敗れたタパレスは24年12月にWBA世界スーパーバンタム級暫定王座を獲得し、井上への挑戦権を得た。元WBA・IBF王者で、現暫定王者と、現時点の最強挑戦者であることは間違いないが、井上がKO勝ちしたタパレスに負けていることから、「ボクシングニュース24」は両者の対戦に辛らつだった。
「(マッチルーム代表の)ハーンの発表に対するソーシャルメディア上の反応はすさまじいものではなかった。アフマダリエフは2年前の23年にタパレスに敗れており、この試合に対するかつてのファンの興味はかなり薄れている」
アフマダリエフは16年リオデジャネイロ五輪の銅メダリストで、プロ戦績は13勝(10KO)1敗。