村上雄大の雪辱か、仲里周磨の返り討ちか 1年5か月ぶり再戦ともに前日計量クリア
2025年5月2日(金)16時27分 スポーツ報知
日本ライト級王座決定戦で対戦する村上(左)と仲里(カメラ・近藤 英一)
◆プロボクシング▽日本ライト級(61・2キロ以下)王座決定戦10回戦 同級1位・村上雄大—同級2位・仲里周磨(3日、後楽園ホール)
王座決定戦の前日計量が2日、都内の日本ボクシングコミッションで行われ、日本ライト級1位・村上雄大(25)=角海老宝石=は61・0キロ、元王者で同級2位・仲里周磨(28)=オキナワ=は61・1キロでともに1回でパスした。
両選手は一昨年12月に日本タイトルをかけ初対戦。当時チャンピオンだった仲里が3—0の判定で初防衛に成功している。初の王座獲得をにらむ村上は「前回は、敵地(沖縄)で向こうの応援がすごくて雰囲気に飲み込まれた。弱い自分が出てしまった」と振り返る。パンチと気持ちの強い仲里に対し、リベンジのカギは「自分自身に勝つこと。後は、勝っても負けても納得できる試合をしたい」とリング上での完全燃焼を約束した。前回の敗戦後は「引退も考えた。でも、自分より妻の方が悔しくてワンワン泣いていた。それを見て、もう一度頑張ろうと思った」という。18日には長女・結羽ちゃんが2歳の誕生日を迎えるが、王座獲得で少し早い誕生日プレゼントを贈るつもりだ。
元王者の仲里は返り討ちでの王座返り咲きを狙う。「前回は倒せなかったので、今回は最終的にKOで勝ちたい」と持ち味のパンチ力をいかしての勝利を狙う。距離を取り確実にパンチをヒットしてくる村上には「打ち合ってくるタイプではないので、やりづらさはある」と警戒する。まずは、自らが保持していた日本ライト級の王座を取り戻し、その先には「ライト級で国内最強を証明したい。その先に世界がある」。WBOアジアパシフィック&東洋太平洋王者の宇津木秀(ワタナベ)、世界ランカーの三代大訓(横浜光)との対戦を見据えている。
戦績は村上が6勝2敗、仲里は15勝(8KO)3敗3分け。