落合博満氏 日米で“トレンド”魚雷バットに私見「芯にうまく当てる人は別に使う必要ないんだろうと...」

2025年5月2日(金)20時15分 スポーツニッポン

 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(71)が2日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。日米球界で大きな話題になっている「魚雷(トルピード)バット」について言及した。

 魚雷(トルピード)バットとは、ミシガン大で物理学の教授を務め、昨季までヤンキースのアナリストだったアーロン・リーンハート氏(現マーリンズフィールドコーディネーター)が開発した。バットの先端が細く、魚雷やボウリングのピンのような形状。ヤンキースではボルピ、チザムらが使用し、開幕から本塁打を量産して一躍話題になった。4月11日にはプロ野球の規則委員会で使用可能が決定。18日にベルーナDで行われた西武—ソフトバンクの一戦で源田が初めてプロ野球の公式戦で使用した。

 落合氏は「規格の中に入ってりゃ別に問題ないと思うよ。日本でも調べて使えるってことで承認されたんでしょ」と魚雷バットについて素直な感想を口に。昔、ビール瓶に似た形のバットを実際に使っていたことを回想しながら、プロ野球での承認が早かったことにも「アメリカでOKになるものは日本ですぐに承認されるっていうのは常ですよ」と解説した。

 この流れはアマ野球にも及ぶ中、「業者さんは大変だろうと思うけどね」と思案顔。「削る方がみんな同じような削り方をするのか。人に合わせなきゃいけないっていうようなことになってくると、ちょっとした何ミリ単位の世界になってくるんでね」と制作サイドの苦労を想像した。

 「バランス的には自分の手元に近いようなバランスになるから、振っていてあんまり重さを感じないようなバットになるんじゃないのかなと思う。重心が先にあるのと手前に持ってくるっていうことでね。何か(使用した人らの)話からすると、(打球が)詰まっている人が使ったらアメリカでホームランが出始めたとかっていう話でしょ。だから芯にうまく当てる人は別に使う必要ないんだろうと思うしね。バッターっていうのは振る感覚ってそう変わるもんじゃないから。詰まってる人でも何とか芯に当てようと思って振るんでね。そこの使い分けが難しくなってくるんじゃないかな」と3冠王の視点から今後の魚雷バットについて意見。「そうやっていろんなことを考えながら新しいものが出てくるっていうのは、決してこの業界にとって悪いことではないとは思う。ただ、それはあくまでも規格の中での話であってね。その規格を変えたり何かするっていうのはまた面倒臭くなると思うけども、まだまだ他にそれらしいバットが出てくる可能性はなくはないと思う」とバットの進化や未来について自身の考えを示した。

スポーツニッポン

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