【タイム結果】スーパーGT第2戦富士 KeePer TOM’S GR SupraとTANAX GAINER GT-Rが公式練習最速タイムを記録

　2022年シーズンのスーパーGT第2戦『FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE』が開幕した。5月3日9時から行われた公式練習ではGT500クラスはKeePer TOM’S GR Supraの宮田莉朋が、GT300クラスはTANAX GAINER GT-Rの富田竜一郎が最速タイムを記録した。

　ゴールデンウイーク恒例の富士長距離ラウンドとなる第2戦。今大会はスーパーGT史上初の450kmレースとなり、昨年よりもレース距離が50km短くなった。給油を伴う2回のピットストップが義務付けられているが、タイヤ交換に関する義務はないこともあり、とくにGT300クラスではタイヤ無交換、2輪交換なども考えられ、これまで以上に各車のレース戦略に注目が集まる一戦となる。また、今大会より、244号車HACHI-ICHI GR Supra GT（佐藤公哉／三宅淳詞）が参戦し、この公式練習はGT300クラスのシーズンエントリー全28台が今季初めて揃う公式セッションとなった。

　搬入日となった2日は早朝から霧、そして時より強めの雨が降り注ぐ不安定な気候に。第2戦の走り始めとなった公式練習は快晴に恵まれたが、気温13度、路面温度18度、湿度55%と、昨年の第2戦公式練習よりも気温・路温ともに3度ほど低いコンディションで1時間45分のセッションがスタートを迎えた。

　セッション開始から30分を経過すると気温は18度、路面温度は23度と急上昇。そんななか、昨年王者であり、前回の富士大会となった2021年第8戦のウイナーau TOM’S GR Supra（SW：10kg）の坪井翔が序盤から1分27秒360を記録。一方、GT300もPACIFIC hololive NAC Ferrari（SW：24kg）のケイ・コッツォリーノ、グッドスマイル 初音ミク AMG（SW：12kg）の谷口信輝、weibo Primez ランボルギーニ GT3（SW：0kg）の小暮卓史、muta Racing GR86 GT（SW：0kg）の堤優威が次々とトップタイムを更新する。

　なお、コースレコードはノーウエイトでの戦いとなった2021年第8戦の公式予選Q2で記録されており、GT500は山下健太（ENEOS X PRIME GR Supra）の1分25秒764、GT300は山内英輝（SUBARU BRZ R&D SPORT）の1分34秒395となる。

　その後しばらくは両クラスとも最速タイムの更新はなく、各車が順調に周回を重ねた。10時25分にGT500／GT300クラスの混走が終了され、GT300クラスの10分間の占有走行時間帯となると、予選を前にした最後の10分間と追うことで、堤がマークした1分36秒192をターゲットタイムにGT300各車は予選シミュレーションを実施。

　数台が自己ベストを更新するなか、TANAX GAINER GT-R（SW：15kg）の富田竜一郎が1分35秒990をマークし、全体ベストを更新。GT300クラストップでセッションを終えた。クラス2番手にmuta Racing GR86 GT、3番手にSUBARU BRZ R&D SPORT、4番手にweibo Primez ランボルギーニ GT3、5番手にグッドスマイル 初音ミク AMGが続いた。

　10時35分からの開始となったGT500クラスの10分間の占有走行では、中盤にARTA NSX-GT（SW：2kg）の福住仁嶺がマークした1分27秒282がターゲットタイムとなった。公式練習開始から1時間35分が経過し、気温は5度、路温は10度近く上昇するなか、終盤にKeePer TOM’S GR Supra（SW：0kg）の宮田莉朋が1分27秒213をマークし、トップで公式練習を終えた。GT500クラス2番手はARTA NSX-GT、3番手はau TOM’S GR Supra、4番手はDENSO KOBELCO SARD GR Supra（SW：6kg）、5番手はカルソニック IMPUL Z（SW：8kg）と、ブリヂストン勢がトップ5を占める結果となった。

　2022年のスーパーGT第2戦『FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE』の公式予選はこのあと3日15時から行われる。450kmの長距離戦に向けて見逃せない予選となるだろう。

■2022スーパーGT第2戦富士 GT500公式練習結果（編集部計）

■2022スーパーGT第2戦富士 GT300公式練習結果（編集部計）

※天候：晴れ　路面：ドライ