【富士最高速チェック:GT300】好調apr LC500h GTが単独トップ。GT-Rは下位に/スーパーGT第2戦富士分析

　5月3日、ゴールデンウイーク恒例のスーパーGT第2戦『FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE』の公式予選が開催された。全長1475mという世界有数のホームストレートをもつ開催地、富士スピードウェイで各車のポテンシャルを測るうえで欠かせないのが最高速だ。

　そこでオートスポーツwebでは、公式予選Q1で記録されたGT300クラス26台（A組B組合算）の最高速データをもとに、各マシンのトップスピードをランキング化。3月の第2回公式テストでも実施した富士最高速チェックだが、今回はウエイトも積んだ本戦仕様車両、なおかつ本気アタックの際のデータとなる。4日に行われる決勝の結果を占う意味でも参考のひとつとしていただければ幸いだ。

　GT300クラスでトップスピードを記録したのは、最終的に予選2番手を獲得する速さを披露した今季注目のニューマシン、apr LC500h GTとなり、その最高速はGT300単独首位となる278.351km／hをマークしている。

　続く2位には276.923km／hという最高速を記録したK-tunes RC F GT3となり、もう一台のレクサスRC F GT3を使用するANEST IWATA Racing RC F GT3も275.510km／hという最高速をマークしているため、昨年の最高速チェックでも速さを披露したレクサスRC F GT3が今年も上位になる結果になった。

　275.510km／hの同率3位にはStudie BMW M4、HOPPY Schatz GR Supra GT、Yogibo NSX GT3、LEON PYRAMID AMGもつけており、性能調整がうまく働いていることも伺える。そのなかでも今回好調のHOPPY Schatz GR Supra GTが最高速＆予選結果（4番手）で上位になっており、決勝でも要注目なマシンであることは間違いないだろう。

　なお、予選ポールポジションのリアライズ日産メカニックチャレンジGT-RをはじめとするニッサンGT-RニスモGT3は、これまで最高速の速さがマシンイメージになっていたが、今回はリアライズが272.727km／hとなり、GAINERの2台と植毛ケーズフロンティア GT-R、RUNUP RIVAUX GT-Rも下位に沈む結果になった。この最高速比較データだけで結果を予想するのは短略だが、長丁場となる450kmレースの展開を占う際の参考のひとつとしていただければ幸いだ。

■2023スーパーGT第2戦富士　公式予選Q1
GT300クラストップスピード一覧（編集部計）

※同率はカーナンバー順で表記