山田久志氏がSB高橋礼を絶賛「下手投げに必要な要素を備える」

5月3日(金)16時0分 NEWSポストセブン

Mr.サブマリンの後継者は?(時事通信フォト)

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 阪急ブレーブスで活躍した山田久志氏(70)といえば、地面スレスレから打者の胸元に浮かび上がるような軌道のボールを繰り出す「サブマリン投法」の先駆者だ。山田氏以降もサブマリン投手は存在したが、長く球界で活躍した選手は限られる。そんな中、山田氏が「大きな可能性を秘めている」と期待を寄せるアンダースロー投手が、今季プロ初勝利を挙げた若鷹、ソフトバンク・高橋礼(23)だ。


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 久々にアンダースローで力のあるボールを投げると感じたのが、ソフトバンクの高橋礼です。2年目を迎える今季は、3試合に先発してすでに3勝をあげ、勝ち頭になっています(4月17日時点)。


 アンダーハンドは得てして、打者の打ち気をそらす軟投派と思われがちですが、彼は140km台のストレートもあり力で押せる。アンダースローはボールの軌道も独特ですから、バッターはさらに速く感じているはずです。


 ソフトバンクの久保康生・二軍投手コーチに頼まれて2度ほどアドバイスしましたが、彼はアンダーハンドに必要な要素を備えていると感じました。それは、手首の使い方と、股関節の柔軟性です。


 そもそもサブマリン投法は、肩への負担が少ない一方、肘や手首をしなやかに使わないと速いボールが投げられない。私も、高校2年生まで内野手でしたが、当時の監督から“肘の使い方が上手いからピッチャーをやってみろ”と言われてサイドスローに転向し、社会人時代にアンダーハンドになったんです。結果、プロでも284勝できました。


 高橋も、肘や手首の使い方がうまい上に、柔らかさや強さも兼ね備えているから、速球につながっていると思います。


 一方で、サブマリンは股関節や膝への負担が大きい。私も現役晩年は、腰や膝が言うことを聞いてくれませんでした。しかし高橋は、股関節も非常に柔らかく、可動域が広い。恵まれた柔軟性を持っているので、このままケガなく投げ続けられれば、先発として長く勝ち星を重ねていけるのではないか。


 他にもアンダーハンドの特性を理解して活用できていると感じる点は多い。変化球の軌道も左右にボール半個ぶん広く使えますし、低め・高めを意識して投げられる。90km台のカーブなど遅い変化球や、テンポのよさも持ち合わせています。


 もう少し体幹ができてくると、球速がさらにアップし、アンダーハンドとして大きく花開くと思いますね。


※週刊ポスト2019年5月3・10日号

NEWSポストセブン

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