白装束で挑んだ東京D決戦で散る RIZIN強行出場のフジ社員戦士が漏らした“無力さ”「社会的に死んでいたかもしれない」
2025年5月4日(日)19時40分 ココカラネクスト

朝久の強打に沈んだヨシヤ。4度もダウンを取られながら、彼は「格闘技は好き」と振り返った。(C)RIZIN FF
奇をてらった策もむなしく“注目の男”は東京ドームに沈んだ。
現役フジテレビ社員で無許可での大会出場により戒告処分を受けたウザ強ヨシヤは、5月4日に東京ドームで行われたRIZINのイベント「RIZIN 男祭り」の第3試合で、元K—1 WORLDGPライト級王者の朝久泰央と対戦。2回KO負けを喫した。
【動画】強烈すぎる左ハイ! 元フジ社員ウザ強が悶絶したKOシーン
試合開始直前の煽りVではSMAPの「ダイナマイト」が流れる中、テロップやナレーションで「めちゃめちゃイケてるフジテレビを取り戻したい」「YOU、言っちゃいなよ!!」といった言葉が並び、場内も異様なムードとなっていた。
地力で劣るヨシヤは、カウンターでの一撃を狙った。にじり寄って距離を強めようとする朝久に対して、リングを駆け回りながらリズムを変え、突然バックハンドブローを放つ戦法で番狂わせを狙った。
だが、勝負は甘くなかった。朝久の一発は重く。初回に左フック、パンチラッシュで2度のダウンを奪われると、2回も開始早々にもダウンを奪われ、最後は左ハイキックに沈んだ。
試合後にヨシヤと対峙した感想を問われた朝久は、「一生懸命、戦った人がつくる番組を見てみたいと思った」と吐露。さらに「フジテレビのクビがかかってるとかいう煽りはやめてほしかった」と格闘家としての想いを続けた。
一方、防戦一方となったまま力なく敗れたヨシヤは「想像通りには人生行かないな、と思う」と自身の無力さを告白。さらに試合前に見せた切腹をオマージュさせる入場については「ちょっと激しめなコンセプトだったと思いますけど、僕はこの試合に懸けていた。リングの上で死んでもいいと思っていたし、社会的には死んでいたかもしれないけど、とにかく覚悟を見せるのはああいう入場だと考えてました」と続けた。
そして、ヨシヤはSNSはじめ世間で賛否両論を生んだ自身のRIZIN参戦への本音を漏らした。
「Xとか友人の反応だけ見ると、やってよかったのかなと思います。東京ドームで試合するのはずっと夢だったので。体裁を整えずになにやってんだと言われるかもしれないですけど、『やってよかった』と思えるようにしたい」
フジテレビからの「クビを覚悟している」と強行した一戦で散った。会見場では疲弊した表情を浮かべたヨシヤは、ここからどのようなキャリアを歩んでいくのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]