【鹿島vs浦和プレビュー】鹿島はクラブを熟知した敵将に警戒…浦和は指揮官の古巣・鹿島に直近5連敗中

2018年5月4日(金)20時47分 サッカーキング

なかなかコンディションが整わなかった鹿島のDF内田篤人だが、リーグ前節の長崎戦で鹿島復帰後初のフル出場を果たした [写真]=J.LEAGUE

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■鹿島アントラーズ 内田が鹿島復帰後初のフル出場、守備面に改善の兆し



【プラス材料】
 リーグ前節のホーム長崎戦に2−1で勝利し、名古屋戦以来となる4試合ぶりの勝利を挙げた。1失点を喫したものの、鈴木優磨金崎夢生の両FWが得点を記録。特に改善が見られたのは守備面で、連戦中で修正が難しいなか、ボールを前から追う場面とブロックを作って奪う場面の選択がチームとして統一されていた。

 また、5試合連続先発を続けるDF内田篤人がシャルケから鹿島復帰後、初めてフル出場を果たし、鈴木の得点をアシスト。前につける判断スピード、パスの正確性は目を見張るものがあり、鹿島の攻撃の起点として機能し始めている。ACLのラウンド16が控えており、浦和戦を勝利し、弾みをつけたいところだ。

【マイナス材料】
 浦和はかつて鹿島を指揮したオズワルド・オリヴェイラ監督が率いる。かつて2007〜2011年まで鹿島の監督として毎年タイトルをもたらしたレジェンドである。鹿島というクラブを熟知しており、対策を練ってくるに違いない。オリヴェイラ監督の長所として、分析力が挙げられる。対戦相手のストロングポイントを絞り、そこを消してくる。勝手知ったる鹿島の場合はその精度もかなり高まるだろう。

 その浦和は前節、昨季王者・川崎を相手にオリヴェイラ監督就任後初勝利を挙げており、勢いに乗っているはず。4試合ぶりの勝利を挙げ、上げ潮の鹿島と言えども、結果が出ない時の悪い癖、試合の入り方を間違えれば勝ち点3を勝ち取ることは難しくなる。

文:totoONE編集部

■浦和レッズ オリヴェイラ監督就任3試合目で初勝利



【プラス材料】
 カシマスタジアムは敵地とは言え、昨季の1敗の前は7戦無敗を継続した場所であり、成績的には苦手意識のないアウェイゲームだ。

 前節の川崎戦は2−0で勝利し、オズワルド・オリヴェイラ監督は就任3試合目で初勝利となった。その2点もエース・FW興梠慎三が決めたものとあっては、チームに自信とモチベーション上昇の効果がもたらされないわけがない。

 徐々にオリヴェイラ監督の考え方が浸透してきているチームは、自分たちにフォーカスするあまりに、相手の出方や状況を感じ取れないという弱点が克服されつつある。特に、相手に応じた守備戦術を丁寧に整備できる指揮官だけに、先制したゲームを勝利につなげる能力は高まっている。

 MF柏木陽介は「監督は、気合が入っている」と、2011年まで率いた古巣との対決に臨む指揮官の思いを代弁した。

【マイナス材料】
 大会の括りを外した公式戦で見れば、直近で5連敗と壁になっている相手が鹿島だ。互いに連戦の渦中であり、メンバー構成にも苦慮の後は見られるが、浦和はウイングバックの層の薄さが弱点になっている。

 また、川崎戦でリーグ初先発も、負傷交代したFWアンドリュー・ナバウトの状態は不透明だ。前線で精力的に動き、シュートまで持ち込む力強さを見せたオーストラリア代表FWは、興梠のゴールもアシスト。相性の良さが感じられただけに、気掛かりなニュースになる。

 いずれにせよ、勝ち点15は決して上位争いに進出しているポイントではない。1敗すれば降格圏が近づく状況に変化はないだけに、川崎戦の勝利を過信しないことがポイントになる。

文:totoONE編集部

サッカーキング

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