片岡篤史氏 2試合連続複数安打の阪神・大山は打席ごとに対応できている 打線に故障ないのもポイント

2025年5月4日(日)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神7—1ヤクルト(2025年5月3日 甲子園)

 【片岡篤史 視点】阪神・大山が2試合連続の複数安打で、5月に状態を上げてきた。初回の第1打席で追い込まれてからのフォークを引きつけて中前打すると、3回1死一、三塁では内角の速い球に照準を合わせ、初球からの積極打法で2点二塁打。打席ごとに、しっかり対応ができるようになってきた。

 佐藤輝が本塁打と打点でトップ。森下も打率2位と打撃3部門で上位にいる中、5番の大山の勝負強さに磨きがかかれば、連勝と連敗の波も少なくなってくるはず。ドラフト1位トリオによる和製クリーンアップは、球団フロントも含めたチーム力の象徴だと感じる。年齢、左右ということでも理想的な構成。しかも故障がないというのが、阪神の大きなポイントだ。

 この日は中野がクリーンアップの前で最高の仕事をした。2安打2四球2盗塁に犠飛。相手バッテリーにプレッシャーをかけ、クリーンアップへの攻めを甘くさせた。昨年の波を打つようなスイングから今はコンパクトなスイングが戻り、走塁でも積極性が増した。いい攻撃の流れが阪神にできている。 (スポニチ本紙評論家)

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