NHKマイルCは大荒れか。末脚自慢の穴馬3頭に一発の匂いがプンプン

5月4日(土)5時57分 Sportiva

 平成最後のGI天皇賞・春が行なわれてから束の間、令和最初のGIとなるNHKマイルC(東京・芝1600m)が5月5日に行なわれる。

 NHKマイルCと言えば、過去には3連単で900万円超えの馬券も飛び出しており、”荒れるGI”としてお馴染みのレースだ。1、2着が人気どおりに決まった2016年も、3連単は3万円超えの高配当をつけるなど、人気薄馬が馬券圏内に再三突っ込んできている。

 では、どういった馬が”穴馬”として狙えるのか。日刊スポーツの松田直樹記者は、今年のレース展開を想定してこう語る。

「今年は、有力どころが先行勢に集中しています。ということは、昨年のレースの再現になるかもしれません。

 昨年は、前走のGIIIクイーンC(東京・芝1600m)を1分33秒7の好時計で勝った3番人気テトラドラクマが他の人気馬も伴って隊列を引っ張り、最初の1000mで58秒0という厳しい流れを作りました。その結果、6番人気ケイアイノーテック(1着)の追い込みが最後に炸裂しました」

 確かに今年は、GI桜花賞(4月7日/阪神・芝1600m)の覇者グランアレグリア(牝3歳)、昨年末のGI朝日杯フューチュリティS(12月26日/阪神・芝1600m)を勝ったアドマイヤマーズ(牡3歳)、そしてGIIIきさらぎ賞(2月3日/京都・芝1800m)を快勝したダノンチェイサー(牡3歳)といった「3強」が有力視され、いずれもスピードを武器とした先行タイプ。それらが前でレースを引っ張れば、必然的にペースが速くなって、人気薄の追い込み馬に注意が必要、ということだ。

 そうした見立てから、松田記者が推奨するのは、ヴィッテルスバッハ(牡3歳)だ。

「出脚こそ遅いですが、年明け2戦の、前々走の500万下(1着。2月16日/東京・芝1600m)と、前走のGIIニュージーランドトロフィー(3着。4月6日/中山・芝1600m)では、ともにメンバー最速の脚を使っています。その末脚に不発はなく、前走も先行決着に終わった流れのなか、自らの競馬に徹して、1頭だけ後方から強烈な追い込みを見せました。

 同馬を管理する池上昌和調教師は、『ニュージーランドTの1週前にも乗ってくれたジョッキーが、コーナーリング、反応とも”今回のほうがいい”と言ってくれた。(2走前と同じ)東京で、ここ2走と同じ末脚を繰り出してくれれば……』と、今回の最終追い切り後にコメント。一発の匂いがプンプンします」


強烈な末脚を秘めているヴィッテルスバッハ

 同馬については、デイリースポーツの大西修平記者も名前を挙げた。

「前走のニュージーランドTでは、スタートで行き脚がつかず、序盤は離れた最後方からの競馬。4コーナーでも11番手と絶望的な位置取りでしたが、大外からメンバー最速の上がり33秒3という末脚を駆使して、3着に入る追い込みを見せました。2走前の東京のレースでも上がり32秒9という驚異的な切れ味を披露し、今回再び東京の舞台に変わるのは、間違いなく歓迎のクチでしょう。

 この中間は、ノーザンファーム天栄での短期放牧を挟んでリフレッシュも完了。末脚を武器にするこの馬には、展開も向きそうですし、未勝利戦Vがやや重だったので、多少馬場が渋っても問題はありません。上位争いが期待できます」

 大西記者はもう1頭、GIIフィリーズレビュー(3月10日/阪神・芝1400m)の勝ち馬プールヴィル(牝3歳)も推奨する。

「前走の桜花賞は大外枠だったこともあり、思い切って逃げの一手に打って出ましたが、勝ち馬グランアレグリアに早めに来られる厳しい展開。本来であれば、大敗してもおかしくない形でしたが、6着に粘りました。

 そして今回は、イベリス(牝3歳)、ワイドファラオ(牡3歳)など、逃げて好走してきた馬がいて、無理をして前にいく必要はありません。本来の自分の形である、好位でしっかり脚をためるレースができそうなのは、かなりのプラス材料です。

 左回りも、中京の未勝利戦を勝っており、問題ありません。マイルの持ち時計も1分33秒3と、1分32秒7のグランアレグリアに次ぐ存在。自分の競馬に徹することができそうな今回は、さらに時計を詰めることも可能でしょう。小柄ゆえ、馬体の維持がポイントになりますが、極端に馬体重を減らすことがなければ、一発の魅力を秘めていると思いますよ」

 一方、松田記者も気になる馬がもう1頭いるという。

ヴァルディゼール(牡3歳)です。新馬戦から、当社の社杯である日刊スポーツ賞シンザン記念(1月6日/京都・芝1600m)と連勝。シンザン記念の勝ち馬からは近年、ジェンティルドンナ、ミッキーアイル、アーモンドアイなど、S級の馬が続々と登場しています。同馬もそんな1頭になっても不思議ではありません。

 前走のGIIIアーリントンC(4月13日/阪神・芝1600m)では、直線で他馬と接触する不利があっての8着。それでいて、勝ち馬からコンマ2秒差なら、決して悲観する内容ではないでしょう。

 流れに乗って、ゴールまでグングン加速していく脚を使うタイプで、直線が延びれば延びるほど、競馬はしやすいはず。広くて、長い直線の東京で、一段と高いパフォーマンスを発揮してくれるのではないでしょうか」

 令和になって初のGI。はたして、「3強」が評判どおりの実力を示すのか。それとも、思わぬ伏兵が台頭するのか。できることなら、ここに挙げた3頭が”大穴”という奉祝の花火を打ち上げてくれることを期待したい。

Sportiva

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