羽生結弦、謎のフレーズ「本妻プー」はなぜトレンド入りしたのか

2023年5月5日(金)10時50分 ココカラネクスト

羽生さんの残した功績が色あせることはないだろう(C)Getty Images

 それはスポーツファンの間で、あまりにもミステリアスな事象に映りました。

「本妻プー」がスポーツ・トレンドワード入り−。

 スポーツ紙のデスクが言います。

「ことの発端は羽生結弦さんがかつて拠点としていたカナダ・トロントのクリケットクラブを訪れたことです。恩師のブライアン・オーサー氏を始め、羽生さんを愛する方々がインスタグラムで画像をアップしたことで、想い出の地での様子を全世界のファンが知ることになったのです」

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 羽生さんはこの地でオーサー氏に師事する中、2014年のソチ五輪、2018年の平昌五輪と2大会連続の金メダルを獲得。好敵手たちと切磋琢磨し、自らの技術を研ぎ澄ませた大切な地であることは間違いありません。

「本妻プー」の存在について、羽生さんが明かしたのは昨年のプロ転向発表後、テレ朝の緊急特番でした。

「羽生さんはその場で、相棒にしてきたプーさんのティッシュケースがトロントで“お留守番中”であること、コロナ禍で慌ただしく帰国した後に新たな“相棒”を作ったこと、その現状を『ある意味では浮気してるみたいなんですけど』といたずらっぽく明かしたんです」(前述のデスク)

 大舞台で苦楽を共にしてきたプーさんはトロントにいて、離ればなれに…。

 そんな現状を「本妻プー」と呼び、羽生さんがトロント入りした瞬間、その存在を思いを馳せるファンの遊び心が結実し、異例のトレンド入りを果たしたのです。

 前述のデスクはその事態をこう表現します。

「今回の一件から分かったことの一つに、羽生ファンはメダルの色がどうこうとかいった次元では物事を捉えていない、ということがあります。そうではなく、羽生結弦という名の大河ドラマを楽しみ、生きる上での糧にしているのです。だから私たち伝える側も、そこまでの想像力と思い入れを携えて向き合わないと、共感を得られることは難しい。一つ一つの『物語』へと、真摯に向き合わなきゃいけないと再認識させられましたね」

 そして一つ一つの事象は必ず結びつき、点は線になる−。

 その体温、優しさこそ、全世界の人々が彼を称賛してやまない理由と言えるかもしれません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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