「正しい判断だった」マルコ博士が角田裕毅のレッドブル移籍に改めて言及 ローソンへの処遇については“降格”を否定「彼を見捨てた訳じゃない」

2025年5月7日(水)16時10分 ココカラネクスト

ポイント獲得に貢献する角田をマルコ博士は評価しているようだ(C)Getty Images

 今季のF1は第6戦マイアミGPまでのスケジュールを消化した。レッドブルの角田裕毅、レーシングブルズのリアム・ローソンは、シーズン開幕から間もなく互いのシートが入れ替わることとなり、大きな注目を集めた。そのドライバー交代にかかわった1人であるレッドブルの顧問、ヘルムートマルコ博士が角田、ローソンに対し語ったコメントが伝えられている。

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 伊メディア『FormulaPassion.it』が現地時間5月6日、マイアミGP開催期間中に公開されたマルコ顧問のインタビュートピックを掲載した。独紙『BILD』で行われたインタビューを引用する形となっている。

 マルコ博士は角田、ローソンの交代については、「正しい判断だった」と断言しており、その理由として以下の様に語られている。

「ユウキの方がマックスと差が小さい。レッドブルでの2戦目にはすでにポイント圏内でフィニッシュしているし、素晴らしいパフォーマンスだった。あれが、我々が正しい選択をしたという証拠だ。最後に2台揃ってトップ10入りしたのがいつだったかなんて、もう思い出せないよ」

 また、中国GPまで2レースにおける成績不振により、レーシングブルズに再加入となったローソンについては、「レッドブルのプレッシャーに耐えられなかっただろう。だからこそ、彼に代えて別のドライバーにシートを与えたのは正解だったと思う」とマルコ氏は述べている。

 さらに、「我々は自分たちが何をしているかを分かっているし、彼を見捨てたわけじゃない。ローソンは今もF1にいる。世界に20しかないシートのうちの1つを確保しているんだ。追い出したわけじゃなく、レーシングブルズに託したんだ。彼らは彼を温かく迎え入れ、彼のパフォーマンスも向上している」として、23歳の再スタートを評している。

 他にも、過去のレッドブルセカンドドライバーのパフォーマンスを振り返り、「ピエール・ガスリーも、レッドブルでうまくいかなかった後にジュニアチームへ戻ることになったが、今では経験豊富なF1ドライバーになっている。アレックス・アルボンも同様だ。彼は我々のチームでは成功できなかったが、DTMを経て今はウィリアムズをドライブしている」と指摘。

 その上で、「何より、今回のローソンの扱いは“降格”とまでは言えないだろう。レーシングブルズとレッドブルの間にある差は、今はそこまで大きくないからだ」などと、両チームの現状についてその様に説明している。

 マルコ博士の発言からは、レッドブルグループにおける明確な判断基準と、将来性も踏まえたローソンへの期待もうかがえる。やはり両者に下した決断は、それぞれにとって大きな成長の機会が与えられたと捉えるべきなのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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