「球場が凍りついた」巨人・岡本和真がケガで長期離脱の非常事態 「大幅な戦力ダウン」危機的状況
2025年5月7日(水)17時46分 J-CASTニュース
巨人の不動の4番・岡本和真が、2025年5月6日の阪神戦(東京ドーム)で初回に負傷交代。都内の病院で診察を受けて「左肘の筋損傷」と診断され、7日に登録抹消された。
「一人の選手で埋まる穴ではありません」
あまりにも痛いアクシデントが起きたのは、試合の立ち上がりだった。
初回の一塁守備で、中野拓夢の犠打を処理した三塁手・浦田俊輔の送球が本塁側にそれ、左腕を伸ばして捕球した一塁手・岡本のミットが中野と交錯した。左腕を引っ張られる形で強い衝撃を受けた岡本は激痛に表情をゆがませ、そのまま一塁ベンチ裏に消えて緊急交代した。
「巨人ファンだけでなく阪神ファンも声を失い、球場が凍りつきました。走者の進路に送球した浦田を責める声がありますが、本職は遊撃の選手です。プロ初のスタメン出場ですし、精いっぱいのプレーで批判するのは酷です。岡本は長期離脱することになりますが、一人の選手で埋まる穴ではありません。チーム一丸でカバーするしかない」(スポーツ紙記者)
2軍調整中だった坂本勇人、浅野翔吾が昇格したが
岡本は今季打率.308、8本塁打、25打点の好成績をマーク。守備でも一塁、三塁で安定したパフォーマンスを見せていた。巨人は岡本と18打席連続無安打中だった長野久義を登録抹消し、坂本勇人と浅野翔吾が代わって1軍昇格した。
坂本は開幕からスタメン出場していたが、11試合出場で打率.129、0本塁打、2打点と打撃不振で4月15日にファーム降格していた。
浅野は今年開幕を2軍で迎えたが、打撃の状態が上向かず、1軍経験がある支配下選手では異例の3軍降格を経験したことも。
坂本、浅野の奮闘はもちろんだが、他の選手の活躍がなければ戦力ダウンしてしまう。危機的状況で、一人でも多くの救世主が現れることを首脳陣は願っている。(中町顕吾)