巨人・長嶋監督のコンバート指令で三塁手の“代名詞”復活…背番号物語「8」
2025年5月7日(水)6時0分 スポーツ報知
巨人・高田繁外野手(1975年撮影)
慶大時代に名三塁手として鳴らした水原から始まる「8」。35年のサンフランシスコ遠征で「八」をつけた。
36年からつけた白石は茂林寺の猛特訓で名遊撃手として成長していくが、公式戦1勝目の7月3日の大東京戦では、三塁のスタメンに入っている。
坂崎、吉田、高田と外野手の番号になりかけた「8」を、サードの番号に戻したのは長嶋監督。V9時代、「塀際の魔術師」と称された名左翼手・高田を、75年オフ、張本勲の加入をきっかけに三塁にコンバートした。「内野なんてやったことがないし、外野で4度、俺はゴールデン・グラブを取っている。何を言ってるんだ、この人はと思った」と高田は昨年のスポーツ報知のインタビュー「G九十年かく語りき」で語っていたが、猛練習の成果で初めて内、外野両方でゴールデン・グラブを取る選手になった。
そして、原が継ぐ。高田が引退した80年オフに、黄金ルーキーはドラフト1位で入団。球団から「5」と「8」を打診された。「僕の心の中でヒーローの一人がアニメのエイトマンだった。だから8番にスムーズに入っていけた」と語っている。