巨人・山崎伊織が今季初失点!名手・吉川の適時失策でまさかの失点 86年ぶりプロ野球記録更新逃す
2025年5月7日(水)18時35分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人—阪神(2025年5月7日 東京D)
巨人の5年目右腕・山崎伊織投手(26)が7日の阪神戦(東京D)で今季6度目の先発登板。2—0で迎えた2回に名手・吉川の適時失策で今季初失点して開幕からの連続無失点記録が36回でストップし、1939年に高橋敏(阪急)がマークした38回1/3のプロ野球記録を86年ぶりに更新することはできなかった。
今カードで初戦、第2戦と2戦合計で巨人投手陣から17得点して勢いに乗る阪神打線。だが、落ち着いた表情でマウンドに上がった山崎は1番・近本をシュートで空振り三振に斬ると、2番・中野に遊撃・泉口のグラブをはじく内野安打を許したものの、現在リーグ打率トップの3番・森下を一邪飛、本塁打&打点と2部門でリーグトップに立つ4番・佐藤輝を二ゴロに打ち取って初回を順調に無失点で立ち上がった。
すると、その裏、巨人移籍後初の3番に入った若林が先制の2号2ラン。早くも援護をもらった山崎は2回のマウンドに向かった。
だが、先頭の5番・大山に右翼線二塁打されると、6番・前川に四球。7番・梅野は送りバント失敗で捕邪飛に打ち取り、1死一、二塁となったが、続く8番・小幡の二ゴロを一、二塁間でスライディングキャッチした名手・吉川が二塁ベースへ悪送球。その間に二走・大山がホームインし、まさかの形で開幕からの連続無失点記録が途切れた。
兵庫県出身の山崎は明石商、東海大を経て2020年ドラフト2位で巨人入り。大学4年生だった20年6月に右肘の手術を受けた影響で、新人時代の2021年はリハビリに専念した。
だが、22年に1軍デビューして5勝を挙げると、23年、24年と2年連続で10勝をマーク。
今季は開幕前のオープン戦で防御率6.48と結果を残せず、開幕ローテーション入りが危ぶまれたが、昨季まで2年連続2桁勝利の実績もあって先発ローテに滑り込むと、開幕後は快投に次ぐ快投。この日の試合前までにチーム最多となる無傷の4勝をマークした。
4月23日の中日戦(東京D)で開幕28回連続無失点とし、2007年高橋尚成の球団記録へ18年ぶりに並ぶと、4月30日の広島戦(東京D)では開幕32回連続無失点のセ・リーグ新記録を4回に達成したあとも好投を続け、開幕から35回連続無失点を継続していた。
思わぬ形での今季初失点。だが、自ら打ち立てたセ・リーグ記録を更新する見事な開幕36イニング連続無失点だった。