ルーキー賞金王&米PGAシード獲得! 2013年の松山英樹はなぜ強かった?【松山英樹スイング変遷】

2025年5月8日(木)8時15分 ALBA Net

2013年の松山英樹のスイングは何がすごかったのか?(撮影:GettyImages)

2013年、国内男子ツアーで4勝を挙げて史上初のルーキーイヤーでの賞金王に輝き、「全米オープン」で10位、「全英オープン」で6位などの活躍を見せ、米国男子ツアーのシード権も獲得した松山英樹。当時のスイングを「アマチュア時代よりも安定感が出てきたのが分かります」と分析するのはプロコーチの平尾貴幸氏。その理由とは?




アマチュア時代は爆発的な飛距離を出せるものの、少し安定性に欠けるように見えたスイングでしたが、13年に安定感が出たように見えます。

アマチュア時代は初期動作で右にズレる動きがありましたが、このときはほとんどズレません。左を軸にしたスイングになりましたね。左を軸にすると、ロフト角の変化量も少なくなるのでショットの安定につながります。

アドレスで少し背骨を右に傾けているのもポイント。右に傾けることで切り返し以降、右ヒジと体の距離を近くできる。インサイドからクラブを入れやすく、ドローも打ちやすいスイングになりました。

グリップも、スクエアグリップからウィークグリップに変化。アマチュア時代は、トップにかけてフェースを開き、インパクトにかけて閉じるスイングで、トルクを強くできる一方でフェースが返り過ぎるリスクもありました。しかし、ウィークグリップにすることで、フェースが返り過ぎるリスクを軽減しています。これも安定感につながる要素ですね。


■平尾貴幸
ひらお・たかゆき/1979年生まれ。日本大学ゴルフ部出身で25歳からレッスン活動をスタート。川崎志穂を17歳から指導し、新垣比菜などのコーチも務めた。PGAティーチングプロA級取得。



2011年〜現在までの松山英樹のスイングを辿る。関連記事『衝撃のアマチュアVから現在まで 日本の至宝・松山英樹のスイングはどう進化したのか?【松山英樹スイング変遷】』でチェック


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