苦境が続くローソンは「レッドブルから見限られる」 ハジャーを上回ったのは一度だけ リンドブラッド昇格の話も
2025年5月8日(木)5時30分 ココカラネクスト

経験不足を露呈しているローソン。今は辛抱の時か(C)Getty Images
今季、日本GPから角田裕毅と入れ替わりレーシングブルズをドライブしているリアム・ローソンは、6戦を終えても苦しい戦いが続いている。マイアミGPではスタート直後にいきなり他車と接触し出遅れ、その後は最後方から追い上げを試みるも、マシンの損傷の影響もあり36周でレース続行不可能となった。
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現在までローソンはポイントを獲得できておらず、リタイヤはレッドブルで走った開幕戦以来2度目。予選でもまだ一度もシングルグリッドを得られないなど、決勝と同様、不本意な結果が並ぶ。
開幕前と比べ、環境面などさまざまな変化に直面しているローソンについて、英メディア『F1 OVERSTEER』がここまでのパフォーマンスを振り返った。チーム変更後、4レースを重ねるも状況が好転する兆しがみえない現状を改めて考察する内容となっている。
5月6日配信のトピック内において、「レーシングブルズでの走りも、ローソンのポテンシャルを引き出すには至っていない」と評しており、続けて、「彼は2023年と2024年にこのレッドブル傘下のジュニアチームでそれぞれ5戦・6戦に出場してきたが、今回も最高位はレッドブル時代の中国GPとレーシングブルズでのサウジアラビアGPで記録した12位止まり」と指摘する。
さらに、「ローソンはチームメイトの新人アイザック・ハジャーに対し、ここまでの予選でわずか1度、サウジアラビアGPでしか上回ることができていない」として、同僚との差も強調。
また、マイアミGPではスプリントでもアストン・マーティンのフェルナンド・アロンソと接触、ペナルティを受けポイントを逃したという経緯を説明した上で、同メディアは、「ローソンにとっては『避けなければならない状況の接触』であり、レッドブル(グループ)の一員として残るにはもう一段階の成長が求められる」と苦言も呈している。
加えて、今後の新たな正ドライバー候補として、育成組織で走るアービッド・リンドブラッドの名前も挙げており、「現在の報道によれば、今年F2のルーキーシーズンで印象的な走りをみせれば、ローソンは『レッドブルから見限られる』可能性があるようだ」などとも綴っている。
期待に満ちた初のフル参戦シーズンに挑むも、低調な内容に藻掻き続けているローソン。やはり予選、決勝を通してさらなる安定感が求められることは言うまでもない。自身の才能を証明していくためにも、現在はまさに苦境を乗り越えるための踏ん張りどころと言えるだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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