「兄と弟のような関係だ」打撃低迷のパヘスを支えた深い“絆” ド軍コーチ「テオは自分の視点から物事を見てくれる」
2025年5月8日(木)16時0分 ココカラネクスト

T・ヘルナンデスとパヘスの絆は深い(C)Getty Images
ドジャースが現地時間5月7日(日本時間8日)、敵地でのマーリンズ戦に10−1で大勝。フレディ・フリーマンが3安打4打点、ジェームズ・アウトマンに3ランが飛び出すなど、打線が爆発した。大谷翔平も6回一死の第3打席で右中間を破る今季4本目の三塁打を放っている。
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ただ、チームは投打にケガ人が続出し、苦しい状況は変わらない。テオスカー・ヘルナンデスがMRI検査の結果、左内転筋を痛めていることが判明して負傷者リスト入りした。
チームトップの34打点を挙げ、打線を引っ張ってきた主砲の離脱は痛いが、そのT・ヘルナンデスが、打撃が低迷していたアンディ・パヘスにアドバイスを送っていたと、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』が報じている。
記事では、「アンディ・パヘスは2025年シーズン、ドジャースでフラストレーションのたまるスタートを切った」とし、シーズン最初の20試合でわずか打率.159、63打席で22三振という成績だったことを伝えた。
米メディア『Los Angeles Times』のジャック・ハリス記者の報道に触れ、ドジャースのアーロン・ベイツ打撃コーチが、パヘスとT・ヘルナンデスの間に“絆”が芽生えていることに気づき、ヘルナンデスに連絡を取り、パヘスにアドバイスしてもらうように促したという。
同打撃コーチは「アンディがメジャーに昇格した頃、テオはアンディに何かを伝えてくれる大きな力になってくれた。アンディはコーチングが非常にしやすいので、直接伝えてもいいだろう。でも、テオは自分の視点から物事を見てくれる」と、熱い信頼を寄せた。
24歳のパヘスは「僕たちはいつも本当に仲が良かったんだ」と、T・ヘルナンデスとの関係について話すと、「いろいろなことを話し合った。辛い時も、良い時も、たくさん話し合ってきた。もちろん、(T・ヘルナンデスは)メジャーリーグで豊富な経験を持っているから、こういう難しい時は彼を頼りにするんだ。でも、最初からずっと仲が良かったんだよ」と述べたという。
一方、T・ヘルナンデスはパヘスについて「彼の何が間違っているか、あるいはスランプに陥っているかについて話しているわけではないよ」と述べた上で、「ただ彼に伝えようとしているのは『よし、これを試してみよう。あれを試してみよう。フィールドで自分がやっていることに満足できるなら、何でもいいから』ということだ」と、32歳のT・ヘルナンデスはあくまでパヘスの立場に立って助言を送った。
デーブ・ロバーツ監督も「彼らは確かに兄と弟のような関係だ」と話し、「でも、彼らは互いに切磋琢磨し続けていて、それを見るのは楽しい」と、2人の関係性を快く見つめている。
今回、T・ヘルナンデスは離脱となったが、パヘスはこの日「4番」に座り、2安打1打点と結果を残した。2人の“絆”が生んだ力は、ドジャース打線に活力を与えている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]