エネア・バスティアニーニが第5戦フランスGPを欠場。代役にダニロ・ペトルッチを起用

　5月5日、MotoGPクラスに参戦しているドゥカティ・レノボ・チームは、第5戦フランスGPで欠場するエネア・バスティアニーニの代役にダニロ・ペトルッチを起用すると発表した。

　バスティアニーニは、開幕戦のポルトガルGPのスプリントレースで、ルカ・マリーニ（ムーニーVR46レーシング・チーム）の転倒に巻き込まれてクラッシュした。その際に右肩の肩甲骨を骨折し、決勝レースと第2戦アルゼンチンGP、第3戦アメリカズGPを欠場していた。

　そして第4戦スペインGPで復帰して初日のP1、P2と2日目の土曜フリー走行まで走りを見せていたが、まだ痛みを伴い怪我の状態が完全ではないことを考慮し、リスクを回避するため予選以降のセッションをキャンセル。

　それによりバスティアニーニは治療に専念することから、引き続き第5戦フランスGPも欠場となり、ペトルッチが代役として参戦することをドゥカティ・レノボ・チームがアナウンスした。

　ペトルッチは2012年からMotoGPに参戦し、2021年まで10年間フル参戦したライダーだ。ドゥカティ時代には通算で2勝を含む10度の表彰台を獲得して、2019年には自己最高となるランキング6位につけた。

　今季はスーパーバイク世界選手権（SBK）にBarni Spark Racing Teamから参戦しており、ドゥカティ パニガーレV4 Rを駆っている。ペトルッチ自身、2022年第17戦タイGPでの代役以来のMotoGPクラス参戦となるが、ドゥカティのマシンで参戦するのは2020年以来となる。

■エネア・バスティアニーニ
「昨年、素晴らしい勝利を収めたル・マンでのフランスGPに参加できないのは残念だけど、まだ完全に回復していないんだ。ル・マンの後、3週間のブレイクがあるけれど、6月に予定されている母国のムジェロでの戦いに間に合うよう、全力を尽くして回復に努めるよ」

■ダニロ・ペトルッチ
「エネアの欠場は残念だけど、またMotoGPに参戦できることはとても嬉しい。僕がMotoGPでデスモセディチGPを走らせていたとき、ル・マンで優勝を挙げたんだ。過去に優勝したスーツを着て、ワールドチャンピオンのマシンに乗ることができるのは光栄なことだよ。何とも言えない感動だ」

「ドゥカティ・レノボ・チームでコースに復帰するのが待ち遠しいよ。この機会を与えてくれたBarni Spark Racing Teamと、僕のことを考えてくれたドゥカティに感謝しているよ！」