ゴルファーのための食事学『多くのアスリートが愛用するオートミール!』
2024年5月9日(木)11時30分 ココカラネクスト
トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。
今回は『オートミール』についてです。
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芸能人の朝食や映画のワンシーンに登場することの多いオートミールですが、様々なアスリートがおすすめする食材としても有名です。
プロ野球選手やラグビー選手など、検索すると多くのアスリートがオートミールを食べているという記事が見つかります。
今回はそんなオートミールについて、人気の秘密をご紹介します。
ゴルファーの皆さんの朝食としてもおすすめです!
オートミールとは?
日本ではまだ馴染みの無い食材のオートミールですが、様々な栄養素を豊富に含み、かつ腹持ちの良い食材であることから、ゴルファーにおすすめする食材の一つです。
オートミールのオートは『燕麦』を、ミールは『食事』を意味します。皆さんに馴染みの深い食材で例えると、白米ではく、精米せずに外皮などを残した玄米に似ています。コーンフレークやグラノーラなどと同様に、穀類を原料とした加工食品の仲間です。
他の穀類とは何が違うの?
オートミール一人前を、米(茶碗1杯)やパン(6枚切り1枚)と比較してみましょう。
特に大きな違いのある点は、糖質と食物繊維、GI値です。
糖質の量は白米やパンより少なく、食物繊維はこれらより多く含みます。
食物繊維は腸内環境の維持に欠かすことのできない栄養素です。遠征や外食が多くなり易いゴルファーにとって、腸内環境を維持することはスポーツパフォーマンスにも関わる為重要です。
また、GI値は白米88、食パン95に対して、オートミールは55と大幅に低い値を示します。GI値は以前のコラムでもお伝えしましたが、値の高い方が、血糖値が上昇し易いことを示します。GI値は過体重や肥満、糖尿病等のリスク上昇と関連が示されています。そして、血糖値は急上昇すればするほど、急降下し易いのが特徴です。ゴルフのパフォーマンスを維持する為には、スポーツ中の血糖値を一定にすることが重要です。健康に長くゴルフを楽しむ為に、そしてゴルフのパフォーマンスを高めるために、GI値の低いオートミールはおすすめです!
その他、カルシウムやマグネシウム、鉄分などの栄養素も豊富に含みます。
どうやって食べる?
オートミール自体は味の主張が少ない食材なため、そのままの状態では苦手な方も多いかと思います。しかし主張が少ないということは、様々な料理に使用することができるということです。
食べ易くする為には、前日の夜に水や牛乳につけて寝かせておくことがおすすめです。ここに、季節のフルーツやナッツ、ダークチョコレートなど好きな食材をのせるだけで、簡単に栄養満点の朝食を作ることができます。また、水と一緒に軽く煮て味付けすれば、お粥やリゾットとしても食べられます。
またお菓子作りに活用することで、日々のおやつを少しずつヘルシーなものに変えるのも良いですね。
それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化します。
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!
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[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
中島 遥
管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。