巨人・高梨雄平が投じた阪神・中野拓夢への死球、元コーチが解説 報復が「絶対にない」理由とは

2025年5月9日(金)12時19分 J-CASTニュース

プロ野球巨人の元コーチで野球解説者のデーブ大久保氏(58)が、2025年5月8日にユーチューブを更新し、巨人・高梨雄平投手(32)の死球について独自の視点で解説した。

「高梨は相手を怖がらせた状態で抑える」

高梨は、7日に東京ドームで行われた阪神戦に中継ぎとして登板。2点リードの7回にマウンドに上がった。

先頭打者を空振り三振に仕留め、続く近本光司外野手(30)にセンター前ヒットを許した。近本はすかさず盗塁を決め、1死2塁の場面で中野拓夢内野手(28)を迎えた。

カウント2ボール2ストライクからの6球目。144キロのストレートがすっぽ抜け、中野の背中に直撃した。スポーツ紙の報道によると、死球の瞬間、阪神ファンから怒号が飛び交い、場内は騒然となったという。

23年に巨人のコーチを務め、高梨をよく知る大久保氏は冒頭で「結論を言います。高梨選手が中野選手に対して、わざとデッドボールを当てたかというのは、これは100%ありません」と断言し、こう続けた。

「高梨選手は非常にコントロールが悪い。これが持ち味。左腕を横からぶん投げる。四隅に投げるのではなく、ぶん投げる。左バッターに『ボールが抜けて顔の方にくるのではないか』というイメージを与えることによって、相手を怖がらせた状態で抑える」

今回の中野への死球は、インターネット上で大きな話題となった。

一部ファンから「報復」を疑う声が

「伏線」となったのは、前日6日の阪神戦だ。

この試合で、巨人の主砲・岡本和真内野手(28)が左ひじを負傷し、戦線離脱を余儀なくされた。

初回、無死1塁の場面で、中野が3塁側に送りバントを決めた。この打球を3塁手・浦田俊輔(22)が処理し、1塁を守る岡本に送球。ボールは本塁側にやや逸れ、岡本が中野にタッチしたところ、ミットが中野と交錯。直後、岡本はグラウンドに倒れこみ、左ひじを抑えながら悶絶した。

岡本はそのままベンチに下がり、負傷退場した。スポーツ紙の報道によると、都内病院で検査を受け、「左肘筋損傷」で全治3か月の見込みだという。

このような背景もあり、インターネット上では、一部ファンから「報復」を疑う声がみられた。

一部ファンの声に関して大久保氏は「はっきり言います」とし、次のように持論を展開した。

「報復のようにとられているが、絶対にない。もし、あそこで報復だとして中野選手に当てるなら1発目(初球)に行きます。ちゃんと抑えにいくピッチングはしない。初球に当てる。それが、あれだけ攻めた配球をして、最後にキャッチャーはやや外に構えた」

さらに、こう続けた。

「ジャイアンツもタイガースも首位争いをして、しびれる試合をやっているからああいう騒然としたものになる。1位とビリで10ゲームも離れたチームとやると、ケンカにもならない」

阪神との3連戦は1勝2敗と負け越したものの、8日時点で阪神と並んでリーグ首位に立っている。9日からは敵地・神宮でリーグ最下位のヤクルトとの3連戦を控える。

J-CASTニュース

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