「感情的になるのも無理はない」ド軍指揮官が投手コーチに理解 ストライクゾーンめぐり球審に抗議→退場
2025年5月10日(土)15時14分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース14—11ダイヤモンドバックス(2025年5月9日 フェニックス)
ドジャースは9日(日本時間10日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦で逆転勝利。壮絶な乱打戦を制して勝利をつかんだ。試合後、デーブ・ロバーツ監督はマーク・プライアー投手コーチの退場処分に言及した。
ドジャースは3回終了時点で8—3と大量リードしていたが、投手陣が誤算。先発・佐々木が8—4の5回に先頭・マルテを四球で歩かせたところで降板した。後を継いだバンダが安打と四球で満塁にピンチを広げると、2死からグリエルに痛恨の満塁本塁打を浴び同点に追いつかれた。
さらに8—8の6回、四球がからみ2死満塁でバンダが降板すると、3番手でガルシアが登板。ただ、スアレスに押し出し四球を与え、勝ち越し点を奪われた。その後、プライアー投手コーチは退場処分となった。
現地中継では6回終了後にロバーツ監督が球審と話し合い。さらに、ベンチからプライアー投手コーチが球審に向かって叫ぶ姿が映し出されていた。
試合後、ロバーツ監督はプライアー投手コーチの退場について「マークはベストを尽くしていました。それは彼だけでなく、チームの誰もがそうでしたし、球審のエリックも自分のベストを尽くしていたと思います」と試合に関係するすべての人物が自分の仕事をまっとうしていたとした。
その上で「ただ、いくつかの球審の判定が、カウントに大きく影響する。特にルイス・ガルシアが投げていた時の判定の中には、スアレスとの対戦で試合展開を左右するようなものもあり、それがイニングの展開やスコアボードの結果を変えてしまうことになった。だから、試合中に感情的になるのも無理はありません」とガルシア登板時に納得のいかない判定がいくつかあったとした。
指揮官は「もちろん個人的な感情でやっているわけではないし、ボール・ストライクの判定については抗議してはいけないというルールもあります。ただマークは、自分の立場としてやるべきことをやったと思います」と投手コーチとしての立場で怒ったことに理解を示した。