23歳の「先駆者」四十住さくら、来月の大阪Xゲームズで狙うは「パリで出したかった技」

2025年5月10日(土)10時1分 読売新聞

「Xゲームズ」大阪大会への意気込みを語る四十住さくら選手(4月8日)=渡辺恭晃撮影

 アクションスポーツの祭典「Xゲームズ大阪大会(読売新聞社後援)」が6月20〜22日(公式練習を含む)、京セラドーム大阪で行われる。出場予定の有力選手が読売新聞の取材に応じ、競技との向き合い方や大会への意気込みなどを語った。

 2021年東京五輪スケートボード女子パークで金メダルを獲得した四十住よそずみさくら(23)(第一生命保険)は、22歳で出場した24年パリ大会は予選で敗退した。五輪で栄光と挫折の両方を味わうことになったが、「これから次世代を育てていくためにもいい経験をした」と前向きに捉える。

 視線の先にあるのは28年ロサンゼルス五輪だけではないようだ。「将来の夢」は後進の育成と語る。「もちろん、自分も成績を残したいし、金メダルを取りたいという気持ちはずっとあるけど、いまの若い子たちにも自分と同じような経験をしてほしいなという思いもあって」と笑う。

 10代の有力選手が次々と台頭するなかで早々に第一線から離れる選手が少なくない。「ハタチを超えたら女の子は結構しんどくなってくる。(同世代が)少ないなかで自分も頑張っている」。この種目の先駆者として、後輩たちにどんな演技を見せられるのか、注目が集まる。

 Xゲームズは、22年千葉大会で優勝。「あの時は私の名前が入ったデッキ(スケートボードの板)が発表されて、その板で初めて迎えた大会。お母さんの誕生日も重なって、どうしても金メダルが取りたくて。すごく頑張っていたのを思い出します」と振り返る。

 6月の大阪大会に向けて「パリ(五輪)の決勝で出したかった技がまだ出せていないので、それを出せたらいいな」。明るい口調に決意がにじんだ。(大阪運動部 大舘司)

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