幕下付け出しの行徳がデビュー 亡き母に捧ぐ白星「とにかく優しかった」 拓大出身も学生相撲未経験

2025年5月11日(日)13時45分 スポーツニッポン

 ◇大相撲夏場所初日(2025年5月11日 東京・両国国技館)

 拓大出身で幕下最下位格付け出しの行徳(22=玉ノ井部屋)が、西幕下60枚目・麒麟龍(23=二所ノ関部屋)を寄り切りで破り、プロデビュー戦を飾った。

 「いざ土俵の下に入ると、これから取るんだなと実感わいてきた。ちょっと緊張した」。立ち合いから攻め込んで最後は寄り切り、「ホッとしている。土俵際危なかったけど、何とか足ついていたので良かった」と笑みをこぼした。

 大卒だが、学生相撲の経験がない異色の経歴の持ち主。入門前は母校の東京・足立新田高でコーチを務めながら、稽古を積んできた。昨年の国民スポーツ大会成年個人3位となり、幕下最下位格付け出し資格を得た。

 きょう11日は「母の日」。行徳が5歳のときに母・弘美さんが、がんで亡くなった。「とにかく優しかった」。初土俵で白星を捧げ、「今日は母の日で自分のお母さんが保育園の時に亡くなってしまったので、デビューで白星を届けられて良かった」と力を込めた。

 ◇行徳 康祐(ぎょうとく・こうすけ)2002年(平14)10月22日生まれ、東京都足立区出身の22歳。小1から相撲を始め、中3まで文京針ケ谷相撲クラブ。足立新田高—拓大政経学部卒。昨年10月の国民スポーツ大会で個人3位。12月の全日本選手権は優勝した池田俊に敗れ16強。1メートル78、体重143キロ。得意は左四つ、押し。家族は父と兄。血液型A。趣味は「相撲」。

スポーツニッポン

「幕下」をもっと詳しく

「幕下」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ