「何かを犠牲にしている」不調続く佐々木朗希に伝説大打者も異論! MLBでの“球速減退”に疑念「ケガをしているのか」

2025年5月12日(月)17時0分 ココカラネクスト

悪戦苦闘の日々が続く佐々木。その状況にレジェンドヒッターも注目している。(C)Getty Images

 課題が浮き彫りになる悔しいマウンドだった。現地時間5月9日に行われたダイヤモンドバックス戦にドジャースの佐々木朗希が先発登板。4回1/3を投げ、被安打5(2本塁打)、与四死球3、5失点。大量援護をもらいながら降板となった。

【動画】佐々木朗希の真っすぐを逆方向へ…ダイヤモンドバックス戦での被弾シーン

 プロキャリアで初となる中5日で登板した佐々木だったが、奪三振はなんと「0」。さらに計61球を投げて、空振りはわずか4球。しかも、そのすべてが決め球スプリットと、球速低下が指摘されてきた直球のキレのなさが悪目立ちした。

 実際、真っすぐのキレは芳しくなかった。平均球速94.8マイル(約152.5キロ)は、これまでの平均96.1マイル(約154.6キロ)からダウン。初回にはストライクゾーンに投げ込んだ真っすぐを見事に捉えられて2被弾を喫した。

 NPBで異彩を放ちながら、ドジャースでは150キロ前後にナリを潜める佐々木の快速球。その看過できない状態に米球界のレジェンドも疑問を投げかける。ダイヤモンドバックス戦後に自身のXを更新した元ブレーブスのスーパースターで、MLB通算2726安打を放った大打者チッパー・ジョーンズ氏は、「WBCのスピードガンは視聴率を上げるために強化(細工)されたのかもしれない」と指摘。さらに「彼(佐々木)はロケーションのために何かを犠牲にしている。もしかしたらケガをしているのかもしれない。誰にも分からない……」と、あまりの不安定さに首をかしげた。

 スピードガンへの追求は真相不明。理解しかねる意見とはいえ、球界最高水準のポテンシャルを持っていた“トッププロスペクト”である佐々木のコンディション面への疑念は、“史上最高のスイッチヒッター”として多くの投手たちと対峙してきた大打者らしい興味深い指摘と言える。

 一部の米メディアでも「マイナーで鍛え直すべき」と指摘されている佐々木だけに、ジョーンズ氏の分析は小さくない波紋を呼んだ。ファンは「トミー・ジョン(手術)が必要なのかも」「メカニックの問題では?」「日本の時の方が腕を振るスピードが速かった」といった意見を投げ返していた。

 もっとも、「彼は間違いなく才能に溢れているが、フィニッシングスクールにいる(まだ未完成で学んでいる)状況だ」と語るデーブ・ロバーツ監督をはじめとするドジャース首脳陣は佐々木の現状を冷静に見定めている。あくまでマイナー降格をせず、球速減退やメカニックの修正を図っていくという“覚悟”は、ヒシヒシと伝わっている。

 期待が高かった分だけ、投球内容が悪かった際の反響も相当なものとなる。そうした中で、佐々木は成長のキッカケを掴めるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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