屈辱のクラシコ4戦全敗…レアル指揮官、エースがハット達成も4失点に「あの30分間で守備のミスを犯した」
2025年5月12日(月)13時46分 サッカーキング
今季クラシコ4連敗のアンチェロッティ監督 [写真]=Getty Images
屈辱の、4戦全敗となった。今シーズンに残された唯一のタイトルに懸けるレアル・マドリードは、11日のラ・リーガ第35節でバルセロナと対戦。シーズン4度目の“エル・クラシコ”となり、スーペルコパ・デ・エスパーニャと、コパ・デル・レイではともに決勝戦で敗れるなど苦杯を嘗めさせられてきただけに、一矢報いる最後のチャンスを得た“白い巨人”は、FWキリアン・エンバペのドブレーテで開始14分までに2点リードを奪った。が、その直後にセットプレーから反撃弾を許すと、立て続けに破られて4失点。後半は持ち直し、70分にはトリプレタとなるエンバペのゴールで1点差に詰め寄るも、このまま3−4でタイムアップ。ラスト3試合で首位バルセロナとの勝ち点差が『7』に広がり、逆転優勝は絶望的となった。
試合後、敗因を口にしたアンチェロッティ監督は「このレベルの試合では、守備と攻撃の両方をしっかりやらなければならない。攻撃は良かったけど、あの30分間で守備のミスを犯し、それが試合を左右した」と披瀝。続けて「4−4に追いつくチャンスは2回ほどあった。相手は素晴らしいチームだったけど、我々だって劣っていないはず。姿勢や献身性に関しては、何も批判するところはない。最後まで戦い抜いた」と振り返った。
対照的に、エンバペのトリプレタ(ハットトリック)を始め、攻撃面では何度も相手ゴールを脅かしたことについては、「エンバペは良くやってくれた。我々は相手の背後をうまく狙えたおかげで、チャンスはすべて決定的なもの。3得点を挙げたうえ、2つはオフサイドだったんだからね。攻撃では明確なアイデアを見せられた」としつつも、「守備は十分ではなかった。5人のディフェンダーが欠けていたことも忘れてはならない」とケガ人続出の状況にも触れ、再度敗因を強調した。
また、今シーズン限りでの退任が濃厚と報じられるアンチェロッティ監督は、記者から「これが最後のクラシコか」と問われると、「今シーズンのクラシコはこれが最後だ。残りの3試合を勝ち抜かなければならない」と明言を避け、さらに「この数カ月でマドリーでの実績が台無しになるか? 誰しもが好きなように評価することができる」と自身の評価に関しても言及することはなかった。
今シーズンは“エル・クラシコ”4戦全敗かつ、宿敵に国内の3タイトルをすべて明け渡しかけているレアル・マドリード。噂される指揮官交代を経て、来シーズンに雪辱を果たせるだろうか。