ドジャース・大谷 17度目マルチで両リーグ単独トップ浮上 連勝7でストップも勢い止まらん

2024年5月12日(日)1時30分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ ドジャース1—2パドレス(2024年5月10日 サンディエゴ)

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が10日(日本時間11日)、パドレス戦に「2番・DH」で出場。両軍先発投手の快投で息詰まる投手戦が繰り広げられた中で、チームで唯一、自身3試合ぶりの2安打をマークした。40試合で17度目のマルチ安打は両リーグトップに浮上し、メジャー7年目で最速のペース。連勝は7で止まったが大谷の勢いは続く。

 敵地でも、歴史的な投手戦が演じられても、大谷の存在感は変わらない。3回2死。パドレスの右腕キングのシンカーを左前に運ぶと、0—1の8回無死一塁では松井と今季3度目の対戦。ブーイングの中、スライダーを捉えて左中間を破り、好機を広げ一時同点となる得点につなげた。

 チームは9回にサヨナラ負けで8連勝を逃したが、デーブ・ロバーツ監督が「(相手先発の)キングは今季最高の投球。グラスノーも良かった。負けたが良い試合だった」とうなる好ゲームだった。キングは7回2安打無失点、11奪三振でグラスノーは7回1安打1失点、10奪三振。両軍先発投手の7回以上、2安打以下、10奪三振以上は史上初だ。そんな投手戦で大谷がチーム唯一の2安打。17試合目のマルチ安打はメジャー単独トップに浮上し、年間68試合ペースとして打率を・359まで上げ、同トップを堅持した。

 試合前にはキャッチボールを実施。術後20度目で最多の70球を投じた。動画を撮影しながらボールの握りが各方向から見えていないかのチェックも行うなど一段階、練習の強度を強めた。試合では6回の一ゴロで一塁手のクロネンワースと昨年9月に手術した右腕が接触する場面があったが、痛がるそぶりも見せず出場を継続した。

 25年の投手復帰を目指すため今季の登板はないが、ロバーツ監督は今季終盤やポストシーズンに左翼で起用する可能性を示唆している。世界の頂点を狙う勝負の秋に向け、大谷のマルチな活躍は続く。(奥田秀樹通信員)

 ▽マルチ安打回数のシーズン記録 米データサイト「ベースボール・レファレンス」によると、メジャー最多は1925年のアル・シモンズ(アスレチックス)の85試合。2位はタイ・カッブ(タイガース)の84試合。日本勢最多は04年のイチロー(マリナーズ)の80試合でメジャー4位タイ。日本勢の上位は11位までイチローが独占。12位が05年の松井秀喜(ヤンキース)の55試合。大谷の過去最多はエンゼルス在籍時の22年の41試合。

スポーツニッポン

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