手痛い“恩返し”も覚悟の上 電撃トレードに踏み切ったソフトバンク側の思惑

2025年5月12日(月)18時13分 スポーツニッポン

 ソフトバンクが巨人と2対1のトレードに踏み切った。将来の中軸候補としてリチャード内野手(25)の能力を高く評価をしてきただけに、今回の決断には球団の親心もうかがえる。

 4度の本塁打王の山川が「力だけで言えば日本で頂点。世界でも通用する」と話すポテンシャルの持ち主だ。ウエスタン・リーグでは昨季まで5年連続本塁打王。何より王貞治球団会長が、きっかけ一つでの本格化を期待してきた。これまでも他球団からの注目が集まっていたが、覚醒への期待を考えれば出せるような選手ではなかった。

 それでも自軍では伸び悩んでいるのは事実だった。1軍では21年に7本塁打、22年に3本塁打を放ちながら以降ノーアーチ。今季は「絶対に変わりたい」と不退転の決意で山川のもとで過酷な自主トレを行い、開幕スタメンもつかんだが、6試合で打率・091と結果が出ていなかった。環境が一変しての“恩返し”も覚悟の上で、リチャードのためにも送り出すことになった。

 もちろん、それだけ巨人サイドの本気も大きかった。秋広優人内野手(22)はリチャード同様に高いポテンシャルを秘めた鷹フロント好みの選手。2023年には121試合に出場して打率・273、10本塁打、41打点をマークしている。主力に故障者が続出している状況でもあり、チーム内で若手の台頭が期待されている中で発奮材料としても期待できそうな存在だ。

 また、通算149試合に登板してきた大江竜聖投手(26)も、長谷川威展投手がトミー・ジョン手術を受けるなど左腕リリーフが手薄な現状で、即戦力としての期待がかかる。

スポーツニッポン

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