【相撲世界選手権予選】女子シニアは岸本はな、長谷川理央、石井さくら、後藤なぎさが各階級で代表切符
2025年5月12日(月)9時21分 スポーツニッポン
第4回全日本相撲個人体重別選手権大会が11日、東京都千代田区の靖国神社相撲場で行われた。この大会は、9月にタイ・バンコクで開催予定の世界相撲選手権大会および世界ジュニア相撲選手権大会の日本代表選考試合。ジュニア(高校生以下)は男女3階級ずつ、シニアは男女4階級ずつ、それぞれ選抜された国内大会成績上位者によるハイレベルな総当たり戦で争われた。
女子シニア軽量級(65キロ未満)は、昨年の世界ジュニア選手権中量級金メダルの岸本はな(静岡・飛龍高3年)が6戦全勝で優勝。2013年ワールドコンバットゲームズ金メダリストの山中未久(31=クレオテック)、2022年ワールドゲームズ金メダリストの奥富夕夏(26=日本通運)、2024年世界選手権金メダリストの山下寧々(名桜大1年)の世界チャンピオンが3人も出場するし烈な戦いを高校生が制し、シニアの舞台で日本代表切符を勝ち取った。
女子シニア中量級(73キロ未満)は、昨年世界選手権金メダルの長谷川理央が3連覇を達成した。本戦で長門美咲(神戸親和大4年)に敗れるも福里愛美(静岡県立大4年)と4勝1敗で並んで決定戦へ。土俵際の投げの打ち合いで競り勝って再び福里を退けた。長谷川、長門と同学年でこれまで何度も代表争いを繰り広げてきた福里は3年連続の準優勝。世界への切符は今回も惜しくも届かなかった。
女子シニア軽重量級(80キロ未満)は、昨年世界選手権金メダルの石井さくら(立教大2年)が2連覇を達成。中学1年時からシニアの部で日本代表に選出されており、これで通算7度目の国際大会出場を決めた。
女子シニア重量級(80キロ以上)は、後藤なぎさ(鳥取城北高3年)が3勝1敗で並んだ決定戦で大蔵紫音(22=川口商店)を破って優勝。ジュニア重量級との2冠を達成し、世界ジュニアと世界選手権のダブル代表を内定させた。なお、2023年世界選手権無差別級金メダルの久野愛莉(26=立飛グループ)は今大会に出場せず、世界選手権の無差別級日本代表に内定している。
▽女子シニア軽量級(65キロ未満)
優勝 岸本はな(静岡・飛龍高3年)
2位 奥富夕夏(26=日本通運)
3位 田村仁愛(神戸親和大3年)
▽女子シニア中量級(73キロ未満)
優勝 長谷川理央(慶大4年)
2位 福里愛美(静岡県立大4年)
3位 木村心優(神戸親和大1年)
▽女子シニア軽重量級(80キロ未満)
優勝 石井さくら(立教大2年)
2位 鈴木志歩(慶大1年)
3位 雪本慈(鳥取城北高2年)
▽女子シニア重量級(80キロ以上)
優勝 後藤なぎさ(鳥取城北高3年)
2位 大蔵紫音(22=川口商店)
3位 阿部なな(金沢学院大附属高2年)