菅野智之はなぜ平均球速138キロでメジャーの強打者を抑えられるのか 自ら明かしたスプリットの“秘密”

2025年5月12日(月)22時13分 スポーツニッポン

 オリオールズの菅野智之投手(35)が11日深夜放送の日本テレビ「Going!Sports&News」(土曜&日曜後11・55)にVTR出演。番組レギュラーの亀梨和也(39)の直撃取材を受ける中で、大リーグ平均が151キロという中で、今季の平均球速が138キロの自身がメジャーの強打者たちを抑えられている“ワケ”について自己分析した。

 9日(日本時間10日)に敵地でのエンゼルス戦に先発し、自己最長の7回1/3を投げ、3安打1失点の快投でチームトップの4勝目を挙げた菅野。節目の日米通算140勝目となった。

 取材に訪れた亀梨とメジャー公式球について話していた菅野は「スプリットについては凄く評価してもらっている。ピッチングスタッフ、コーチ、監督、キャッチャーみんなが評価してくれているところ」と明かし、「スプリットはメジャー全体でも2%しか投げられていない」とデータを基に「(スプリットの)割合が増えると思います」と語った。

 菅野の“代名詞”“宝刀”はスライダーだったが、メジャーが評価した球種はスプリット。そこにはある“秘密”があった。

 「(昨年の)オールスター明けからスプリットの投げ方を変えた」と菅野。「今までは回転をかけちゃいけないと思っていたので。回転をかけないようにグッと深く握って」と実際に指を見せながら亀梨に説明した。その上で「横回転をかけると落ちるっていうのが分かって」と“常識”にとらわれずに編み出した新たな菅野流のスプリットの存在を明かした。

 あえて横回転をかけることでスプリットの落ち方が良くなり、憧れの世界最高峰の舞台での新たな菅野の武器となったが、当の本人は「でも…」と複雑な表情。「(スプリットを評価されることに)気持ち悪さがあって。元々スプリット得意じゃないから…“スプリット!スプリット!”って言われるのが違和感があるというか…」と本音を漏らし苦笑いを浮かべた。

 真剣な表情で聞き入っていた亀梨が「徐々にスプリット(投手に)誘導している可能性は…」と遠慮がちに聞くと、菅野は笑顔で「スプリットピッチャーに仕立てようとしてる」と笑顔で同意。新たな菅野の投球スタイルがメジャーの舞台で見られるが、菅野は「見ている人は“菅野って、こんな落ち球ピッチャーだったっけ?”ってなると思いますよ」と楽しそうに日本のファンの反応を予想した。

 横回転のスプリットを評価された“オールドルーキー”。「気持ち悪い」「違和感がある」「菅野って…」と話す35歳の表情は、言葉とは裏腹に、ようやく立つことができたメジャー舞台での挑戦を楽しみ、エネルギーに満ちあふれていた。

スポーツニッポン

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