明大・大川が満点リリーフ「延長まで全部投げきるつもりで」
2025年5月12日(月)18時22分 スポーツニッポン
◇東京六大学野球春季リーグ戦第5週・最終日 3回戦 明大7—6立大(2025年5月12日 神宮)
明大が7—6で粘る立大を下し2勝1敗とし、3カード連続の勝ち点で首位に立った。
両軍計33選手が出場した総力戦を、抑えの大川慈英投手(4年=常総学院)が締めた。6—6の7回から4番手で登板すると、この日最速の153キロ直球を軸に無安打、4奪三振。9回2死から最後の打者は151キロでバットを折らせての三直に封じ込めた。
「延長になっても全部投げきる気持ちでいきました。気持ちで負けたら慶応戦みたいにされるので」。今秋ドラフト候補右腕が胸を張った。
忘れられない出来事がある。24年9月28日の慶大1回戦で9回、清原正吾(当時4年)に痛恨の同点ソロを被弾。スライダーを左翼席に運ばれた。「本当に気持ちで負けないように」。後悔しない強気の投球が功を奏した。
チームは勝ち点3とし、4季ぶり44度目のリーグVへ一歩前進した。それでも戸塚俊美監督は「去年は早大にやられっ放しだったので、まずは打倒ワセダで」とナインを引き締めた。17日からの大一番に合わせ、大川も「早大戦はイニングの途中でマウンドを降りたので、今度は絶対抑える」。24年10月20日の同カード2回戦は2番手で登板も1/3回3失点KOとなった屈辱を晴らす。