【相撲世界選手権予選】男子シニア軽重量級は三輪隼斗が8度目の世界切符 重量級は竹内宏晟が連覇
2025年5月12日(月)9時19分 スポーツニッポン
第4回全日本相撲個人体重別選手権大会が11日、東京都千代田区の靖国神社相撲場で行われた。この大会は、9月にタイ・バンコクで開催予定の世界相撲選手権大会および世界ジュニア相撲選手権大会の日本代表選考試合。ジュニア(高校生以下)は男女3階級ずつ、シニアは男女4階級ずつ、それぞれ選抜された国内大会成績上位者によるハイレベルな総当たり戦で争われた。
男子シニア軽重量級(115キロ未満)は、通算7度の日本代表経験を持つ三輪隼斗(30=ソディック)が3戦全勝で見事に3連覇を達成。「第1段階として世界選手権に出ることを目標としていたので優勝できてホッとしているけど、今日の内容では世界ではまだ厳しいのでまた修正して頑張りたい」と気を引き締めた。日本代表切符が懸かった全勝同士の最終戦は、日体大の10学年後輩にあたる満上颯悟(日体大3年)と対戦。昨年の全国学生体重別115キロ級を制し今年から5人制団体戦のレギュラー入りも果たして勢いに乗る若手を、土俵際の突き落としで退けた。30歳の三輪は「10歳も下なんですよね」と苦笑いしながらも「出る以上は勝ちたい気持ちがある。最後は執念で勝ったかな」と意地を示した。
三輪は日体大4年時に初出場した世界選手権中量級(115キロ未満)で金メダル。その後は毎年のように日の丸を背負って団体戦で日本を世界一に導くなど活躍した。2023年にはワールドコンバットゲームズ無差別級で金メダル。今大会で通算8度目の世界切符を獲得した“日本の守護神”は「ずっと出続けている115キロ級では2016年以来なかなか優勝に届いていないので、また優勝したい気持ちは強い」と世界一奪還を掲げた。
男子シニア重量級(115キロ以上)は、昨年の世界選手権銅メダリストの竹内宏晟(26=三重県)が2連覇を達成。4月の全日本大学選抜宇和島大会優勝の木下優希(東農大4年)をもろハズで一気に押し出し、3勝1敗で並んだ決定戦で並んだ決定戦では今月3日の全国大学選抜宇佐大会優勝の篠侑磨(金沢学院大3年)をはたき込みで破った。日大出身で社会人5年目の26歳が、全国制覇を果たしたばかりの大学生を相手に強さを示した。なお、昨年世界選手権無差別級金メダルで2年連続アマチュア横綱の池田俊(23=ソディック)は今大会に出場せず、世界選手権の無差別級日本代表に内定している。
▽男子シニア軽重量級(115キロ未満)
優勝 三輪隼斗(30=ソディック)
2位 満上颯悟(日体大3年)
3位 長内風道(近大2年)
▽男子シニア重量級(115キロ以上)
優勝 竹内宏晟(26=三重県)
2位 篠侑磨(金沢学院大3年)
3位 木下優希(東農大4年)