3連続完勝のラヴズオンリーユー。魅惑の良血馬はクラシック級の評価

5月12日(日)6時17分 Sportiva

2019年クラシック候補たち
第15回:ラヴズオンリーユー

 3歳牝馬の頂点を争うGIオークス(東京・芝2400m)が5月19日に行なわれる。

 このレースの行方を占ううえでは、クラシック初戦のGI桜花賞(4月7日/阪神・芝1600m)に出走したグループと、別路線から参戦する面々との能力比較がひとつのカギとなるが、今年は別路線組の中に、本命候補にも挙げられている1頭がいる。

 栗東トレセン(滋賀県)の矢作芳人厩舎に所属するラヴズオンリーユー(牝3歳/父ディープインパクト)である。


忘れな草賞を圧勝したラヴズオンリーユー

 海外GIのドバイターフ(UAE・芝1800m)をはじめ、重賞3勝のリアルスティールが全兄。そうした血統背景から、デビュー前から注目される存在だった。

 そして、初陣から評判どおりの強さを見せつけた。昨秋の2歳新馬(11月3日/京都・芝1800m)で、牡馬相手に快勝。メンバー最速の上がり33秒9の末脚を繰り出して、最後はほとんど追うことなく、楽々とゴール板を通過していった。

 2戦目の500万下特別・白菊賞(11月25日/京都・芝1600m)でも、高いポテンシャルを存分に見せつけた。中団待機から4コーナーで一気に外へ持ち出すと、直線では鋭く反応して悠々と先頭へ。再び余裕たっぷりの競馬を見せて、2連勝を飾った。

 その後、当初は桜花賞トライアルに向かう予定だったが、脚部不安を発症して戦線離脱を余儀なくされた。それでも、桜花賞を前にして復帰の目処が立ち、桜花賞当日のオープン特別・忘れな草賞(4月7日/阪神・芝2000m)から、オークスに向かうことになった。

 その復帰戦となった忘れな草賞。期待と不安が入り混じるなか、ラヴズオンリーユーは後方から徐々に進出し、直線入口では先頭に並びかけていった。すると、ここでもほとんど追うことはなく、文字どおりの圧勝劇を披露。2着以下に3馬身差をつけて、次なるGI戦へと弾みをつけた。

 まさに圧倒的な強さで3連勝を決め、いよいよ大一番に挑むラヴズオンリーユー。重賞経験はないものの、これまでの内容から桜花賞組にも劣らぬ存在として、かなりの評価を受けている。

 もちろん、間近で管理するスタッフも、その素質の高さを認識しており、オークスに向けてもそれなりに手応えを感じているようだ。その様子を、関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「矢作厩舎では、リアルスティールをはじめ、この血統を多数管理してきましたが、『ラヴズオンリーユーが、一番リアルスティールに似ている』と話しています。相当な切れ味の持ち主だと感じているようです。

 忘れな草賞では、騎乗したミルコ・デムーロ騎手が『まだ状態は完璧ではない』と話していましたが、それは、オークスを見据えての余裕残しの調整だったからでしょう。

 逆に言えば、陣営はその状態でも『勝てる』と踏んでいたわけです。それほど、この馬の能力に自信があるのだと思います。実際、『完璧ではない』状態で、3馬身差の圧勝ですからね。オークスがますます楽しみになりました」

 オークスでは、世代上位の面々と初めて対戦する。これまでとは相手が違うが、「ラヴズオンリーユーのここまでのレースを見る限り、十分に通用するでしょう」と、先述のトラックマンは語る。

「ラヴズオンリーユーの過去3戦は本当に強い内容でした。特に目を見張るのは、1、2戦目。初戦は、最後の1ハロンが持ったままで11秒0という速いラップを刻みました。さらに2戦目は、ラスト4ハロンがすべて11秒台。いずれも、2歳秋の牝馬が簡単に出せるものではありません。この数字だけでも”クラシック級”だと言えると思います」

 3戦無敗で別路線からオークスに臨むラヴズオンリーユー。桜花賞でしのぎを削った実力馬を蹴散らして、女王の座に就くことができるのか。”魅惑の良血馬”の華麗なる走りに注目である。

Sportiva

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