S広島R、ホームで熱い応援も3戦ぶり黒星…髙橋美夕紀「結果で返さないといけない」

2024年5月13日(月)12時32分 サッカーキング

S広島R髙橋美夕紀(写真はノジマ戦のもの) [写真]=WEリーグ

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 ホームでの熱い応援に勝利で応えられなかった。サンフレッチェ広島レジーナは11日、WEリーグ第20節で大宮アルディージャVENTUSをホームに迎え、0−2で敗れて3連勝を逃した。

 S広島Rはシュートを17本も放ったが、得点を奪えなかった。試合開始直後にクロスのセカンドボールを拾ったMF上野真実がボレーシュートを打ったが、これは枠に飛ばず。前半終了間際にはFKのこぼれ球に反応したMF小川愛がペナルティエリア前から強烈なシュートで狙ったが、惜しくもクロスバーに弾き返された。小川は「相手が引いたらバイタルが空いてくるので、ゴールへの意識は持っていた。次は決め切りたい」と話した。

 後半の51分にはDF藤生菜摘がミドルシュートを放ち、こぼれ球にFW古賀花野が詰めていたが、ゴール前での絶好のチャンスを活かせず。古賀は、「全然足にミートできなかった。押し込むだけだったので、体で突っ込めば絶対入っていたと思う」と悔しさを滲ませ、「フォワードとしては絶対に決定機は決めないといけない。点取るだけで流れは変わるので、そこはもっと意識高くやっていきたいと思う」と反省した。

 逆に大宮Vには少ないチャンスを活かされた。30分にバックパスを奪われると、最後はペナルティエリア前でFW井上綾香をフリーにしてしまい、鮮やかなミドルシュートを決められた。DF左山桃子は「あの位置、あの時間帯でどれだけ中を向かせないかをもっと徹底していかないといけない。(守備に戻った選手が)1人ではなかったので、もっと声を掛け合っていたら防げた失点だったと思う」と振り返った。

 64分には左サイドの深い位置でFKを与えると、MF仲田歩夢に鋭いシュートを直接沈められて2失点。直近2試合はクリーンシートで勝利していたが、今節は3試合ぶりに失点して完封負けを喫した。左山は、「この2試合、無失点で勝ち続けられたのは『やらせないんだ』という気持ちで、みんながゴール前で壁になって防げたシーンがあったから。(この試合で)やれることはたくさんあったと思うので、もっと声をかけ合ってやっていかないといけない」と気を引き締めた。

 試合を通じて相手の手堅い守備に苦戦し、チャンスを活かせず、もどかしい展開が続いたが、3,452人が入ったエディオンピースウイング広島ではホームサポーターたちの熱い応援が最後まで送られた。特に苦しい時間や瞬間には、選手たちを焚きつけるような太鼓の音と声援がいつも以上にスタジアムに響いていた。

 左山は、「いつも背中を押してもらえているし、パワーをたくさんいただいているので、この声援に応えないといけないと思いながら試合に臨んでいる。今日もすごく熱い応援をしていただけたので、勝つ試合を見せたかった」と悔やみ、「次の試合は絶対に勝って、またホームスタジアムに戻ってきたい」と前を向いた。

 今季は残り2試合。次節は18日にアウェイでアルビレックス新潟レディースと対戦し、最終節は25日にホームでセレッソ大阪ヤンマーレディースを迎え撃つ。もう試合数は少ないが、熱い応援には勝利で応えたい。

 途中出場したFW髙橋美夕紀は、「90分ずっと応援し続けるのはすごいし、そうやって頑張ってくれている人がたくさんいるので、やっぱり結果で返さないといけない」と気合を入れ直し、小川も「今日は勝ち切らないといけなかったけど、それでも応援してくださる人たちのために、次は絶対に勝って帰ってきたい」と意気込んだ。

取材・文=湊昂大

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